約 2,800,431 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2142.html
(この話は、「ゆっくりボールのあそびかた」に、私アイアンマンが勝手に続編を書いたものです。原作者さん、ありがちょうね!) ■ゆっくりボールのあそびかた・勝手に後日談 日暮れ後の森の中。大きめの巣の中で、ゆっくりの子供たちが輪になって、楽しそうに遊んでいる。 「ゆっくり!」 「ゆゆぅ、ゆっくり! 「ゆん! ゆっくち!」 一声かけるたびに、ボールをポンッと押し戻す。円陣の向かいにいる子が、それを別の方向へ蹴る。 人間で言う、蹴鞠(けまり)のような風景だ。 使っているのは、茶色のぺらぺらしたものを巻きつけたボール。 子ゆっくりと同じぐらいの大きさで、何が入っているのか、ポヨポヨして柔らかい。 「ゆっくりっ!」 「きたよ、ゆっく!」 ポンッと蹴り戻し、ころころと当てる。すべすべしてとても転がしやすく、子供たちはとても気に入っていた。 「おちびちゃんたち、たのしんでね!」 「ゆっ! とってもおもしろいよ!」 「おかあさん、ゆっくりありがとうね!」 「ありがちょう! ゆむっ!」 礼を言われて、ニコニコしながら見守る親まりさと親れいむ。 この二匹は昼間、外で子供を一匹見失ってしまった。ずっと探し回っても見つからず、心配でぐったりしかけていた。 だが、その代わりにというべきか、親切な人間のお兄さんにこんなボールをもらえた。 子供たちの元気な様子を見ていると、ぐんぐん元気が回復するようだった。 夫婦で見詰め合って、ささやく。 「ゆう、れいむ、きょうはみつからなったけど、あしたはおちびちゃんをみつけようね!」 「そうだね! ゆっくりみつけようね!」 満ち足りた、幸せそのものの時間だった。 「さあ、そろそろおねむのじかんだよ!」 「ゆっくりねようね、おちびちゃん!」 「「「ゆっくりねんねしようね!」」」 その日はボールを部屋の隅に置いて、寝についた。 大きな母れいむと母まりさを中心に、家族がぴったりくっついて眠る。 「ゆぅ……ゆぅ……ゆふふ……」 「おかーちゃん……むにゃむにゃ……」 「ゆっくち!」 やわらかなほっぺた同士をすりすりしあって眠るのは、最高のきもちよさ。 とてもゆっくりできる夜を、家族はいつものように過ごした。 コロリ、とボールがわずかに転がった。 次の日も家族はいなくなったれいむを探したが、見つからなかった。 その次の日も、次の日も。 「れいむのこどもがああぁぁぁ!」 「ばりざのこどもお゛お゛ぉ゛ぉ゛!」 探している最中だけは悲しみ続けたが、悲しむことも続けられないのが、ゆっくりのゆっくりした性。 「まりさ……こんなにさがしてもみつからないよ……」 「しかたないよ、れいむ。おちびちゃんはどこかできっとゆっくりしているよ……」 慰めあって、いつしか忘れていった。 日一日と日時がすぎる。その間、子供たちは毎日、ボール蹴りを楽しんだ。 「ゆゆっく!」 「ゆっくりぃー!」 こんなによく跳ねるボールは初めてで、みんなはとっても楽しんだ。 毎日続けたせいでキック力も上がり、思い切りぼこんべこんと蹴れるようになった。 「ゆぅーと!」 ポンッ! ごろごろごろごろ……バシッ! 勢いよく壁にぶつけて、人間の遊びのまねをしたりした。 しかし、そんなことが出来たのも、一週間ぐらいのこと。 子供たちがうまくなるのと反対に、ボールは弾力を失ってきた。 まるで中身が乾いてスカスカになってきたみたいに。 八日目に、子供たちは両親に頼んだ。 「おかーさん、ぼーるがべこべこになっちゃったよぉ」 「ゆっくりなおしてね!」 子供たちが囲んで持ってきたボールは、地面に接する辺りがべっこり潰れている。 それを見た母れいむが、ピコンと電球をともして思いついた。 「ゆっ、それはくーきがぬけちゃったんだよ!」 「くうき?」 「そうだよ! にんげんのぼーるはくーきが入ってるって、ぱちゅりーからきいたことがあるよ! ゆっくりなおしてあげるね!」 そういうと、母れいむはボールはボールをころころと転がして、空気穴を探した。 あった。一箇所だけ小さな穴がある。 顔を近づけると、かすかにひゅうひゅうと空気が漏れるような音がした。 「ここからくうきをいれるんだよ! おちびちゃんたち、よくみててね!」 そう言って、母れいむは空気穴だと思い込んだ場所に、口をつけた。 「いくよ、ゆぶうぅぅぅぅぅぅぅ……」 自分の体の大きさの三分の一ほどのボールに、思い切り空気を吹き込んだ。 ぎゅぅぅぅっ、とボールの中からまるで苦しがっているような声が聞こえるとともに、べこん、とへこみが元に戻った。 子供たちがわっと浮き立つ。 「なおったよ、おかーしゃん!」 「おかーさん、すごーい!」 「おかあさんはとってもゆっくりできるおかあさんだね!」 みなに誉められて、照れ照れと赤くなるゆっくりれいむ。 それを見て、自分も威厳のあるところを見せたい、と思ったゆっくりまりさ。 「ゆっ、つぎはまりさがぷーっするぜ! ぱんぱんにしてやるぜ!」 「おとーしゃん、ゆっくりがんばってね!」 こどもたちの声援を受けて、れいむと場所を変わるまりさ。 空気穴に口をつけ、力いっぱい吹き込んだ。 「ゆぶぅぅぅぅぅ……!」 ぎゅぅぅぅぅぅぅっ、と前より激しい音が聞こえたとともに、ボールの反対側で、むりっ! という音がした。 「ゆ?」 「ゆゆっ?」 いぶかしがるまりさ。不思議がる子供たち。 そのときボールの反対側で起こったのは、漏れだった。 重なり合ったガムテープとガムテープの中に、わずかに重なりの薄い、隙間のようなところがあったのだ。 そこだけは、他の部分よりもはるかに強度が弱かった。 何しろ中身は饅頭だ。 内部からそこに圧力が殺到した結果、隙間から白いものが「むりっ!」と持ち上がった。 まるで、焼けて破裂する寸前のお餅のように。 「わぁい、にゃにかしろいものが、ふくらんできちゃよ!」 無邪気に赤ゆっくりがぴょんと喜んだのもつかの間。 その膨張部が、突然破裂した。 パァン! 空気の音とともに、乾きかけてパサパサになった餡子が噴出した。ビチャッ! ともろに顔に浴びて、赤ゆっくり悲鳴を上げる。 「ゆゆうっ! にゃにこれー、あまいよぉ!?」 甘い? 不思議におもった親まりさは、ハッと気づいて、ボールに目を落とした。 この大きさ……どこかで見たことがあるような? そして、一週間転がされて半ば剥がれかけていたガムテープの端を口にくわえ、一気に引っ張った。 ビリョビリョビリョビリョビリョリョリョ! くるくるとテープがほどけていくとともに、黒い髪、白っぽい肌、そして赤いリボンが現れた。まりさが空気穴と思っていたのは、お兄さんがたくみに残したれいむの口の一部だった! 「ゆげええええええええ!!? まっまっばりさのおちびぢゃああん!?」 「ゆわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! れいむのおぢび゛ぢゃぁぁんぁんん!!」 「おねえぢゃぁぁんんん!?」 「ぎゅああああ!? ゆっぐぢできない゛い゛い゛!?」 ぐるぐるビリョッ! とテープがはがれる同時に、その子の惨状が明らかになった。 体は全身赤黒いアザだらけで、饅頭というよりモナカのようにパサパサに乾ききり、ひび割れている。 そんな乾いた肌からガムテープを力いっぱいはがされたので、ボサボサに皮膚が剥がれている。 ほっぺの肌が剥け、後頭部が髪の毛ごとごっそりはげて、まるで虫食い状態だ。 それにくわえて、いま後頭部から大量の餡子を噴出してしまった。 どうやらそれが致命傷になったらしく、白目になりかかった半眼で、「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」と痙攣している。もう数分ももたないだろう。 まりさとれいむ一家は、あまりことに脳がパンクしかかっていた。 おちびちゃんがどうしてここにいるんだろう? しんだんじゃなかったの? もしかして、ずうっとここにいたの? それじゃあ……自分たちが毎日蹴っていたのは……。 え? え? あれ? それって、つまり……。 れいむたち、まりさたちは、大事な娘の、姉妹のれいむを、一週間も飲まずくわずで蹴り続けて、……半殺しにしちゃったの……? 「ゆゆぐっ……ゆげええええええ!!!」 「おぢびちゃあん、ごべんねええ゛えげげげええええええ!!!」 「おっおっおねえぢゃあああんえ゛れえ゛れえ゛れえ゛れれれれれれ!!!」 「れいぶうぅぅぅぅ!!! おべええええぇぇぇぇぇ!!!」 死にかけのれいむは囲んだ家族は、その子のぞっとするような苦しみを想像して、あっという間に嘔吐し始めた。 餡子と餡子が交錯し、床にびたびたと盛り上がる。盛大な阿鼻叫喚だ。 みるみる壊れていく家族の真ん中で、もはや目の焦点も合わないボールのれいむが、途切れ途切れにつぶやいた。 「もっと……ゆっくり……したかっ……ゆべぇっ!」 開いた口から、パサパサの硬くなった餡子をぶぷっと吹いて、れいむは死んだ。 「ゆげえええええええ」「え゛ろえ゛ろえ゛ろえ゛ろえ゛ろ」 悲痛なゲロの音が、巣の中に響き続け、やがてひとつずつ絶えていった。 アイアンマン これまでに書いた話 # ゆっくりいじめ系1084 ゆっくり実験01 # ゆっくりいじめ系1093 ゆっくりエレエレしてね! # ゆっくりいじめ系1098 アストロン対策 # ゆっくりいじめ系1246 二人のお兄さんと干しゆっくり # ゆっくりいじめ系1279 れいむよ永久に安らかに このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4248.html
※現代設定です。 ※死なないゆっくりもいます。 うららかな日曜の、透き通るような晴天。 道路を軽快に疾走するマイカー。 オーディオのスピーカーからはご機嫌なBGM。 こんな状況で、ハンドルを握りつつ思うことはただ一つ。 助手席に座ってるのが女性ではなく、なぜ腐れ縁の悪友(♂)なのだ、と。 「いや、お互いモテナイし、故に暇を持て余してるし?」 ポテチをボリボリとこぼしながら、人の思考に突っ込みをいれる わが友。 車内でピザポテトだけはやめてくださいお願いします。 思い返せば、高速道路がETC装着車が1000円になるんなら せっかくだからどこか行こうぜ、という流れになって。 ウワサのうまいラーメン屋に、わざわざ高速道路を使って遠路はるばる 遠征して、これから帰ろうか、という空気なんだが。 車中の二人の共通の趣味である『地方の微妙にさびれたゲーセン』 を旅先で堪能する、という第二の目標は未だ達成されていない。 「てか、さっきのラーメン大したこと無かったよな。お前も口直しにポテチ食ってる位だし」 「おめえがどうしてもあそこがいい、って最初から聞かなかったんじゃないかよ。 付き合わされた俺の身にもなれよ」 「じゃあ、なんで来てるんだよ?」 「お前と一緒ならどこでもよかったんだよ!」 「悪い気はしねーよ!」 「「 へっ ! 」」 等とおバカなやりとりをしているうちに、さびれた県道沿いによく ありがちな、年季の入ったゲームセンターが目に入る。 「行っとくか?」 「ああ」 自動ドアをくぐると、タバコのきつい臭いと共に視界に飛び込む 壁に貼られた年代様々の販促ポスター。 当然ヤニで黄色く変色した歴代の主人公達に迎えられつつ、歩を進める。 これはいい、すごく。 既にお互いのことを忘れて、俺たちはふらふらと二手に分かれた。 殴る所がボロボロになりつくしたパンチ力測定マシーンとか、 中国語で表示された200とか300ゲームが入ってるアレな筐体とか、 ボタン各部に根性焼きがされたテーブル脱衣マージャン筐体とかを 思うさま愛でていると、いわゆるUFOキャッチャーが視界に入ってくる。 そのガラスばりのボディーに近づいてみると、 『ゆ~ふぉ~キャッチャー かわいいゆっくりをゲットしちゃおう!』 と、イラスト入りのカラフルな手作りPOPが。 そういえば昔、伊勢エビやらアワビやらのUFOキャッチャーってあったっけなあ。 「だしてね! だしてね!」 「ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛ーーーーーーーー」 「ゆびゃ~~~~!みゃみゃ~~~~!!」 見下ろした位置のガラスの向こうには大小様々なゆっくりどもがまばらに点在し中には 成体サイズのまでいるが、どうやっても掴めないだろうし、取れたとしても出口につっかえるだろう…。 口々に言いたいことをわめいているなくゆっくり共は、薄汚れ、飾りの傷やほつれが目立ち、 店員が放り込んでそのまま大して世話をしなかったであろう事は容易に想像できた。 垂れ流した糞尿?までそのままだ。 そんな地獄絵図の一歩手前を、悪友が興味深そうに覗き込んでいる。 「もしかして、ゆっくりが欲しいのか?」 人語を解し、中身は餡子だったりクリームだったりするデタラメな存在。 いつの間にか世間に完全に溶け込んでおり、ペットとして飼う物好きも多いという。 最近ではTVで 「ゆっくりだってだって♪美味いんだもの飲んだら・・・こう言っちゃうよ『ゆぅ~~』」 こんな感じのオレンジジュースのCMが話題になって、若い女性の間ではゆっくりを飼うのが流行したとか しないとか。 こいつもそういう趣味があるのだろうか。 「ちげーよ。これって難易度高そうじゃねえ?なんかさ、燃えてきた」 振り返り、不敵な笑みを浮かべる。 「いや、楽勝だろう、こんなもん」 「言ったな!じゃあさ。どっちが先に取れるか勝負しねえ?」 「今日の夕飯を賭けるならいいぜ」 「のった!」 ジャンケンでまず俺が先制をゲット。 先制と言えば聞こえはいいが、もししくじれば後攻へと貴重なデータを山ほど 提供する事になってしまう。 かかるプレッシャーはこちらが圧倒的に強い。とにかく冷静にいくしかない。 自分から賭けを持ちかけといてなんだが、コイツにメシを奢るのはとにかくムカツクので 最初から本気モードだ。 まずは状況の整理だ。 二本のアームでつかむオーソドックスなタイプで、アームの先端には金属のツメが付いている。 アーム自体の握力は全くの未知数だが、ほぼユルユルと考えておくのが最良だろう。 そして肝心の獲物達はというと、一匹たりとも歩く奴がいない。 こいつらは跳ねて移動するはずなのに、何か細工がしてあるのだろうか。 アームの握力は頼りにならず、動かないが喋ることは自由なゆっくり。 以上の事から策を練る。 ………この勝負、いただいた! 一対のアームとちょうど水平方向に顔を向いているゆっくりありすをターゲットに作戦開始。 「おい、そこのありす、違うお前じゃない!隣の奴!」 唐突に人間に話しかけられ、ビクっとするまだコブシ大のゆっくりありす。 自分たちをこんなゆっくりできない所に閉じ込めた人間が、今度は自分にどんな酷いことを する気なのだろう? 「そこから出たいか?」 出たいに決まっている。こんな所は1秒でも居たくない。早くママと姉妹達のところに帰って 思う存分すーりすーりをしたい。ゆっくりしたい。 「そこから出たいなら俺の言うとおりにしろ。口を全力であーーんって開けて前のめりの 姿勢になるんだ。出たくないなら他のゆっくりを選ぶがどうする?」 言っている意味がよくわからないが、どうせこの中で永遠にゆっくりするくらいなら この人間が言うことを信じてみることにした。 「ゆっきゅり りかいしちゃよ! ありしゅを さっさと だしちぇね!」 全力でお口をあーーーんして前傾姿勢になり、助け出されるのをひたすら待った。 基本条件をクリア。硬貨を投入し、再度ありすの位置を確認しなおす。 クレーーン始動!!ポチっとな! 軽快なBGMとともにウィーーンと移動を始めるアーム。 横軸、よし。 縦軸……問題なし。 「口の中にひっかけてしまえば、こんなの簡単だろ?」 ありすの真上に一旦停止したアームが、滑らかに降りてくる。 「いやあ、こんなんでゴチになっちゃって悪いねえ!」 薄汚れたカチューシャに触れるか触れないかという高さで、機械の腕がまた一旦停止する。 金属の爪先は片方が尻のあたり、もう片方が下の前歯にギリギリ当たらない感じ に来ているのも計画の通り。 「でも勝負は勝負だしい。焼肉とか行っちゃおうかな?」 バチンッ 「ゆびゃっ!!」 子ありすが吊り上げられて上昇してゆく。 口から大量のカスタードクリームを吐き出し、白目を剥きながら。 断面図で表すと、アームのあっちの先端とこっちの先端が内部でコンニチワを しているのだろう。 「いや、今すごいバネの音したって。バチンって!!」 哀れなゆっくりは取り出し口の上まで運ばれるが、アームが開いても口側から貫通した 爪の先端が後頭部に引っかかり、落ちないでそのまま宙ぶらりんになる。 息を飲んで見守っていた他のゆっくり達は、頭上でゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ としか 言わなくなったありすの姿で大騒ぎとなった。 「ゆびゃああああああ!ごの゛ゆっぐりごろ゛ぢぃぃぃぃ!!」 「ありずううううう じっがりじでぇぇぇぇ」 「ありずのなかみ たくさんかぶっちゃったよぉぉぉぉ」 「どぼじで そんなごどするの゛ぉ゛ぉ゛ぉ」 しーしーを垂れ流しながら気絶するものまでいる。 これはゆ~ふぉ~キャッチャーなんかじゃない。 ゆ~ふぉ~ギャッ!チャーだ! 「いや~惜しかったですね。引っかかっちゃったのは回収なんですよ」 悪友が呼んできた店員が、ガラスケースをガチャガチャと開けながらニヤニヤ笑いながら 言う。 「実はうまく取れた人って、今まで一人も居ないんですよ」 子ありすを乱暴に引きちぎると、持ってきたゴミ袋に放り込んでまたケースを閉じて 去って行った。 今気づいたが、ありすの底部は黒く焦げていた。 動かないのではなく、動けなかったのであろう。 今更そんなことはどうでもいい。 問題はアームの力がわかった以上、後攻のコイツがキャッチしてしまう確率がかなり 高いのだ。 「っへ。最後に笑うのは俺のほうだったな。」 獲物は既に決まっていたのであろう、硬貨を投入し、最終確認を始める。 「よーし、まりさ!君に決めたーー!!いいか、今から全力でぷくーーっと膨らむんだ そうすればお前は助かる。出来ないと死あるのみ!」 この有無を言わさぬ状況を突きつけられ、プルプルと震えながらも息を吸い込み、ぷくう と膨らむ子ゆっくりまりさ。 直前にみた子ありすの最期が何度も脳裏をよぎるのだろう、もう涙目になっている。 クレーンがBGMと共に動き、ついに無機質の爪が子まりさの左右から迫る。 バチンッ ポヨン 元もとのサイズならスカっと落ちていたであろうが、ゴム風船のようになったゆっくりは 実にうまく挟み込まれた。 アームのバネの異常な強さと相まって、安定したまま出口へと向かう。 マズい、マズすぎる。 こうなれば手段なんか選ばないぜ! 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり びゅひゅるる~~~」 俺のお決まりの挨拶に、律儀にも答えようとしたゆっくりは口の中に溜め込んでいた空気を 放出してしまい、しおしおと縮んでしまう。 焦げて硬くなったあんよでは細い爪先の上ではバランスが取れない。 2,3度フラフラと前後にゆれて、前のめりに落ちてゆく。 「ゆっ!おそらをとん 」 ガンッ 落下した先はちょうど取り出し口に繋がるプラスチック製の筒。 運悪く両目を筒のフチに強打して、大事な黒いおぼうしだけが筐体外部の出口に。 「ゆびゃぁぁぁぁぁあ!ま゛り゛ざのおめ゛め゛がぁぁぁアアアぁあ!」 仰向けに倒れたまま涎を垂らし、、じたばたと暴れる子まりさ。 両方の眼球に一本横線がくっきりついてはいるが、大丈夫だろう多分。 成果であるとんがりぼうしを人差し指にかぶせてくるくる回して遊んでいると、 猛抗議を受ける。 「今のはねえよ!ナシナシ、ノーカン!妨害工作ダメネ!!」 「ああ、わりいわりい。そういえば挨拶してなかったの急に思い出したんだわ。 代わりにそっちも好きに挨拶してもいいから」 「当たり前だ。これでお互い同じ戦法は封じられたって事か」 膨らまして引っ掛ける、か。なんて恐ろしい手を思いつきやがる。 こっちも使えなくなったのも痛いが仕方がない。 考えろ。まだ他に手はあるはず。 思考を巡らせた後、硬貨を投入する。 アームは目標である子ありすを、寸分たがわず掴みに行く。 「よし、そこのありす。ぷくーーってしろ。でないとグチャっ、だぞ?」 手で物を握りつぶすジェスチャーを見せ付けられ、目をぎゅっとつぶったまま 全力で膨らむ子ありす。 バチンッ ポヨン 無事掴み挙げられ、移動を開始する。 「でもよ、それってお前が自分で破った方法じゃんかよ。言われたとおり、 俺も邪魔するかんな?」 妨害したければするがいい、だが。 取り出し口上空に至るまだ結構手前で、俺は自分で宣言する。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっく ぶひゅるるるる~~~~ ベタンッ」 空気を失い、萎んだ子ありすはそのまま床に顔面から着地した。 うつ伏せのせいで喋れないようだが、ピクピク痙攣しているから大丈夫だろう。 多分。 すぐ真下にいた子ゆっくりのれいむは、ギリギリで目前に落下したありすに ただただ驚くばかりだった。 「ゆぅああああああ!ゆっくりおちてこないでね!!」 「チッ!惜しい。もうちょっとで残虐行為手当て支給だったのに」 舌打ちしながら悔しがり、操作パネルの前から退く俺。 「んだよ、捨てゲーでネタに走りやがった。しかし!俺は本気で行くぜー」 硬貨を投入され、再始動する機械仕掛けの悪魔。 その腕が狙う先は……成体特大れいむっ! 「いや、それはいくらなんでも無いだろう」 「甘いな。れいむっ、アストロンだっ!!」 人差し指をかっこよくビシっとれいむに向けて、、『めいれいさせろ』コマンドを実行する悪友。 「おにいさん なにいってるのぉぉぉぉぉ!そんなの できるわけないでしょぉぉぉぉ!」 無慈悲な金属のツメが上空かられいむに襲い掛かる。 「どうしたれいむっ!アストロンを使え!使わなければ……死ぬぞっ!」 「だがら゛あ゛ずどろ゛ん゛ってなに゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ!?ゆがぁぁぁぐる゛な゛っ! ごな゛い゛でぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 バチンッ 鋼鉄の塊と化せなかったれいむの頭頂にツメが食い込み、頭皮と中身の餡子を抉り取って つかみ上げる。 「ゆ゛ぎゃぁぁぁアアぁぁ れ゛い゛む゛のあ゛だま゛がああぁアア嗚呼あああ」 ボトっ 景品取り出し口に落ちた、餡子の塊を取り出す好敵手。 「いや、これで俺の勝ちってことでいいでしょ。無事に餡子ゲットしたし。ペロリ」 「全然よくねえ!これから俺の逆転ホームランが決まるんだから黙って見ておけ。 あとそれは食べるのはあまりオススメしないぞ」 そう。既に仕込みは済んでいる。 れいむがアストロンを使えなかった時点で俺の勝ちは決まった。 硬貨を飲み込みうなりをあげる、ゆ~ふぉ~ 虐っ!チャ~。 何体ものゆっくりの餡子を吸ったそのツメの行く先は、つい先ほど俺がわざと落下 させたゆっくり子ありす。 なんとか起き上がろうとモゾモゾしているので、気は取り戻したようだ。 すかさず俺は、子ありすに隣接している子れいむに命令する。 「れいむ、なるべくありすにくっついて背伸びをしていろ。でないとベチャッ、だぞ」 数々の惨劇を見てきた子れいむは、素直に俺の言うことを聞くしかなかった。 これで横幅は元のゆっくりの1,5倍ちょい。 いけるっ! バチンッ ギュム 多少苦しそうだが、2匹は仲良くアームに挟まれたまま上昇を始める。 空気を吸い込んで膨らんでもいないので、お約束の台詞を言う余裕さえある。 「ゆゆぅ~~~っ おそらをとんでいりゅみちゃい!」 そして脱出不可能と言われた監獄の唯一の出口へ。 俺は戦友を迎えるために、取り出し口に両手の手のひらを突っ込む。 間もなく左右の手に、それぞれポムポムと確かな重さをキャッチする。 2匹のゆっくりは今まで悪夢を振りまいた人間に捕獲され、どうなることかと 餡子の中心まで冷や冷やしていた。 しかし、このお兄さんはゆっくりを憎んでいるわけでは無かったし、虐待自体を 好んでいるわけでも無かった。 全ては今日の勝利のため。 「よく生還した。たくさんお犠牲を払ったが、お前たちはもう自由だ。」 その笑顔で悪夢は覚めた。もうゆっくりできるのだ。 俺は悪友に、いや敗者に振り向いて。 「俺の、いや、俺たちの。勝ちだーーーー!!」 子ありすと子れいむを高々と掲げ、堂々の勝利宣言。 「焼肉、と言いたい所だが、こいつらにもごちそうしたいしファミレスな」 「わーーったって。今回ばかりは完敗だぜ……」 「ドリンクバーのオレンジジュースで祝杯と行こうぜ野郎ども!」 「「ゆっくり~~~~~~~~~~!!」」 しかし、ファミレスってゆっくり同伴OKなんだろうか。 うららかな日曜の、透き通るような晴天。 道路を軽快に疾走するマイカー。 オーディオのスピーカーからはご機嫌なBGM。 助手席には、出会った頃から一回り大きくなったありすとれいむ。 焼かれていた底部は、ゆっくり専門の医者にかかりすっかり元通り になっている。 あの後結局、情がうつってしまった俺は2匹を飼いゆっくり登録して 一緒に生活している。 「おにいさん べるたーすおりじなる すごくゆっくりできるよ!」 「むーしゃ むーしゃ とーっても とかいはな ていすとね!」 今では彼女らも特別な存在なのです。 終 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。 ※れいむはアストロンを使えないという設定でした。 ・過去に書いたSS 週末の過ごし方 この世の終わり このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3590.html
*警告* 現代物です。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 「ゆっしょ! ゆっしょ!」 「おかーしゃん、ゆっくちがんばってね!」 路地裏で事業者ゴミの袋がガサガサと音を立てていた。バスケットボール大のゆっくり れいむが袋にかじりつき、まんじゅうボディをもにゅんもにゅんとくねらせ、不気味な踊 りを披露している。まわりでは何匹ものテニスボール大の子れいむが騒ぎながら、ぽいん ぽいんと跳ねている。手足のないゆっくりではかたく縛られたゴミ袋の口をほどくことは できない。中身にありつくためには、決して容易いことではないが自治体指定のゴミ袋を なんとしてでも食い破る必要があった。 「ちっ、野良ゆっくりかよ……ウッゼぇ」 そこへ見事にでくわしたのが、休憩時間に一服つこうと出てきた店の若い者。露骨に顔を しかめてタバコをポケットにねじ込むと、ゴミ袋に夢中で彼に気付かない親れいむのこめ かみに、つっかけを深々とめり込ませた。 「ゆ゙ぼっ?!」 「おー、柔らけぇ」 白目をまん丸に剥いたまま、電信柱と情熱的な抱擁を交わす親れいむ。ごちそうまであと 一息というところで吹き飛んだ親れいむに、子れいむも仲良く一斉にゆがーんと白目で硬 直。ゆっくりは突然のゆっくりできない事態が認識できず、白目を剥いて固まってしまう 性質がある。そして、再起動までには若者がポリ袋を取って戻ってくる時間はゆうにあっ た。彼は、応援していた位置そのままに一列に並んだままで固まっている子れいむを手づ かみで次々に袋に放り込んでいく。向かいの電柱とめり込むほど親交を深めている親れい むのもみあげを掴んで引き剥がすと、ゆっゆっと楽しい顔で痙攣している不思議まんじゅ うをしばし眺めた。下膨れの顔は電柱との不本意な接近遭遇によって、平べったく潰れて 赤く跡がつき、器用にも目をぐるぐる模様にして目を回していた。 「でけぇ。二袋いるか」 若者は親れいむを別の袋に放り込んで口を縛って放り出すと、放り込まれた衝撃で気が付 いたのか、中で子れいむがはね回りはじめたもう一つの袋の口も手早く結ぶ。きちんと縛 っておかなければ、潰したときに中身のあんこが漏れて、地面が汚れてしまう。ゴミを撒 き散らすのダメ、ゼッタイ。 「めんどくせえなあ。昨日だったら燃えるゴミの日だったのによう」 彼は袋の中で寄り集まり、口々にゆっくりしていってね! と鳴き声をあげる子ゆっくり を睨み付ける。歩いていて、まだ火のついているたばこが落ちていたらとりあえず踏み消 すようなもの。都市部の野良ゆっくりの扱いは、その程度だった。 やれやれ、と息をつくと若者はまずは潰すのも楽な子ゆっくり袋に足を向けた。 「ゆっくちちていってね!」 これから自分たちに起きることを理解していない子ゆっくりは、若者を見上げて鳴き声 をあげる。ゆっくり間であればとてもゆっくりできる挨拶も、しかして人間相手には何の 感慨ももたらすことはない。当然帰ってくるはずのゆっくりしていってね、の代わりに、 子れいむに返されたのは、硬質ゴムの靴底であった。子れいむは不思議そうな顔のまま、 中身を全て押し出されて平たくなった。 「ゆ゙ぎゃああああ?!」 若者が面倒そうに靴底をぐじぐじと捻ると、僅かに残されたあんこで断末魔の痙攣をして いた子れいむの皮も破れてあんこと混ざり合い、髪も飾りも混ざって、一息のうちに餡塊 となった。ここにきてやっとゆっくり姉妹も自分たちの運命に気付き、ポリ袋の中で跳ね 回りはじめる。しかし、どれだけ必死に逃げ回ろうとも、ポリ袋は透明で外が透けて見え ても逃げ場はなく、口もきつく結ばれて逃れることはできない。 「にんげんさん! ゆっくりやめてね! ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「ゆゆっ! なんにもないのにひっかかってにげられないよ!」 砂糖水と餡子で滑る袋の中、一番小さな子れいむがぽてりとひっくり返る。若者はこれ幸 いと、無防備な底を晒して動けなくなっている子れいむを踏みつける。 「なかみだしちゃだめだよ! ゆっくりがんばってね!」 「みんにゃでたしゅけるよ!」 「ゆ゙……ゆ゙ぶ、ゆ゙ぼ……!」 圧迫されて飛び出しそうなあんこを、必死に目をつむり、口をつぐんで押しとどめようと する子れいむ。妹を救おうと、姉妹は若者の足にぽにゅんぽにゅんと体当たりをはじめた り、靴底を押し上げようとするものの、内圧で薄くなった皮は姉妹の目の前でぱぁんと爆 ぜ、袋に盛大にあんこが飛び散った。 「ゆああああ?!」 「どうしてこんなことするのお!?」 「おかあしゃん! ゆっくりたすけてね!」」 「ゆゆっ?! おちびちゃん、いまたすけにゆべしっ!」 子れいむの悲鳴に通ずる物があったのか、目を回していた親れいむが柔らかまんじゅうボ ディを左右に振りながら飛び起きた。あんこで汚れたポリ袋と中で跳ね回る可愛い子れい むに気付き、勇躍飛び出すものの、親れいむもまた袋の中。一跳ねで盛大に顔面からアス ファルトと仲良くなることとなった。 「にんげんさん、ゆっくりやめてね!」 妹れいむをかばうように、年かさの子れいむがぷくぅと膨れて威嚇する。それが功を奏 してか、若者は足を止めた。もちろん、それはゆっくりの威嚇によるものではない。 「おはようございまっす」 「おう、お疲れ!」 足を止めて挨拶する若者に、えびす顔の男が片手を上げて勝手口へ入っていく。野良ゆっ くりの生死など、だれも気にもとめない。当然命乞いに耳を傾ける者もいない。姉れいむ は膨れたまま一息に踏み潰され、中のあんこを全て吐き出した。そのままにしていては、 生き残りがあんこを中に押し戻して蘇生させてしまう。若者は靴底で皮を踏みちぎり、飾 りと混ぜて妹思いの子れいむをきっちり、あんこの塊へと変えた。 「あの、すみません……」 震える子れいむを踏み付ける若者は、その声に足を止めた。肩越しに見やれば、若い娘 が先ほどの親れいむの袋を手にしていた。親れいむは袋の中で飛んだり跳ねたり、滂沱の 涙の砂糖水で滑って転んだり大騒ぎ。 「そのゆっくり、どうなさるんですか?」 「普通に潰して燃えるゴミですけどー」 「どぼじでそん゙な゙ことい゙うの゙お゙!」 袋の中でわめく燃えるゴミに構わず、若者は足に力を入れ、燃えるゴミを製造する。ごは んが足りなくても、がまんして妹に多めに食べさせていた姉れいむも、あっという間にあ んこ玉。袋の底があんこで埋まりはじめ、跳ねた拍子にあんこで滑ったその下の妹れいむ も、仲良く姉妹と混ざり合う。 「よろしければ、そのゆっくり頂けませんか」 「えぇえ、こんなのを?!」 「え、ええ」 驚いた若者は、思わずあんこに埋まる残骸を念入りにすりつぶしていた足を止め、顔をあ げて向き直る。おとなしそうな顔だちの娘は、恥ずかしそうに頷いた。このご時世、ゆっ くりが欲しければ、デパートでもスーパーでも、食品コーナーでいくらでも売っている。 ゆっくり加工品も、置いていないコンビニの方が珍しいくらい。上品そうな身なりの娘が 野良ゆっくりを何のために欲しがるというのだろうか。若者は呆気にとられ、娘をまじま じと見つめる。娘はバッグの紐をつまんで位置を直す。 「あちゃー、まさか野良ゆっくりなんざ欲しい人がいるとは思わなくて……ほとんど潰し ちまいましたよ。すいませんねえ」 「いえいえ、とんでもないことで。この大きいのだけでも頂いてよろしいかしら?」 「こんなんでよければいくらでも。はは、その辺這いずり回ってるおまんじゅうはさすが に喰えたもんじゃありませんからねえ」 「でいぶはたべものじゃないいい!」 若者はしゃがみ込んで、袋の中身をつっかけの先で蹴ってあんこを散らす。生き残りの一 匹も、姉妹を襲った残酷な運命にあんこを全て吐き出して永遠にゆっくりしていた。 「あちゃ、こっちは全部潰れてました。すいませんね」 「ではありがたく頂戴いたしますね」 「ええ、どうぞどうぞっと」 若者に頭を下げると、娘は親れいむの袋を提げて歩いていった。若者は袋の口をきつく縛 り直し、念入りにつっかけの底でまんじゅうの皮をすりつぶす。少しでも息があると、次 のゴミの日までゆっくりゆっくりうるさいから。 「やれやれ、野良ゆっくりなんざ欲しがる奇特な人がいたもんだ。あれか、おかしい人な のかね。綺麗なのにもったいねえなあ」 あんこで一杯のポリ袋をゴミ集積箱に放り込むと、若者は勝手口から戻っていった。結局 彼はゆっくりのせいでせっかくの休憩もほとんどゆっくりできなかった。 「ゆ゙っ、ゆ゙っ、でいぶのおちびぢゃんが……」 「さ、ついたわよ」 とさりと袋詰めを三和土に落とし、娘はだばだば砂糖水を垂れ流すれいむに微笑んだ。 「ゆゆ……ここはおねえさんのゆっくりぷれいす?」 「そうよ、わたしのおうち」 「れいむもゆっくりしたいよ……」 「でもあなた汚いわ。奇麗にしましょうね」 「ゆっ?!」 バッグとれいむを置いて、娘は手早く部屋着に着替えて戻ってくると、袋ごとれいむをお 風呂場に運ぶ。水温を軽く確かめ、れいむに頭からシャワーを浴びせる。 「ゆやああああ! みずさんはゆっくりできないよ!」 「だいじょうぶ、これは人間がとってもゆっくりできるものよ」 水流に怯え、白目を剥いて硬直するれいむに構わずたっぷり濡らすと、ゆっくり用シャン プーで泡まみれにしていく。 「あわあわあわあわ、いいにおい! くすぐったいよ!」 「いい子だからあばれないの」 ゆっくりの不思議まんじゅうボディは、お互いに舐めたりす~りす~りするだけで汚れが 取れるが、野良ではどうしても汚れや臭いが残るもの。でも、信頼のお兄さん印、鬼意製 薬のゆっくりシャンプーはガンコな汚れもこんなにすっきりー! 温かいシャワーで泡を流され、れいむはプルプルと水気を飛ばす。ゆっくりできない雨 とは違って、こんなにゆっくりできる温かな水は、野良ゆっくりのれいむには未知の存在 だった。 「こぉら、あばれちゃだめよ」 「ゆ、ゆっくりー!」 すすぎ終わってふわふわタオルで包まれ、野良のれいむは生まれて初めてのゆっくり体験 に、白玉の目玉を輝かせて歓喜のゆっくりを上げた。 「乾くまで少しおとなしくしてなさい」 「ゆっくりするよ!」 タオルでぐるぐる巻きにされ、端を洗濯ばさみで止められた塊がもごもごと声をあげる。 脱衣場にれいむ包みを置くと、娘は部屋着を放りだして、豊満な肢体を惜しげもなく晒し、 野良ゆっくりで汚れた手を、水の跳ねた身体を丁寧に洗い清めていく。文字でしかお見せ できないのが残念である。 「ふう、さっぱり」 「れいむもすっきり!」 湯上がりの娘は洗い髪を乾かしながら、れいむに一切れ、バウムクーヘンを切り分けた。 「むーしゃ、むーしゃ……しっ、しあわせーっ!?」 アスファルトを割って生える雑草やゴミ箱を荒らしてきた野良ゆっくりのれいむには、そ れは全く未体験の味だった。そのあまあまは、もはや暴力的と言っても過言ではなかった。 感動に打ち震えているれいむにもう一切れ、自分の皿にも一切れ切り分ける。カップを手 に取り、娘は紅茶の香りをしばし楽しむ。 「おねえさん……」 「なあに、もっとほしいの?」 「おちびちゃんたちもゆっくりさせてあげたかったよ……」 「そう、それはとても残念だったわね」 娘も長いまつげを伏せ、紅茶のカップをソーサーに戻す。かちり、と硬質な音がひどく酷 薄に響いた。 「そろそろ暗くなるわね。さ、おうちに帰りなさい?」 優しい声色はそのままに、娘はれいむを持ち上げた。柔らかな両手に挟まれ、れいむは目 を見開き、じたじたと暴れはじめた。一度体験したゆっくりを、はいそうですかと手放せ るゆっくりがいようはずもない。 「ゆっ、ゆゆっ! おねえさん! れいむもおねえさんのおうちでゆっくりしたいよ!」 「だぁめ。ここはわたしのおうち。あなたにはあなたのおうちがあるでしょう」 「おそとはゆっくりできないよ! れいむもゆっくりさせてね!」 その言葉に、娘はころころと鈴を転がすように笑う。震える手で挟まれたまま、れいむは 大量の疑問符を浮かべ、娘の顔を見上げる。 「ゆっ、ゆっ? おねえさん、どうしてわらってるの?」 「お外は寒いし、夜は怖いわね。人間はあなたたちをゴミとしか見ていないわ。野良犬も、 野良猫も、鼠も、鳥も、蟲も。何もかもがゆっくりできないでしょう。この世界のどこに 行こうと、あなたたちゆっくりのゆっくりプレイスなんて存在しないものね。でもダメ」 満面の笑みを浮かべる娘に、目の幅で涙を流し、もみあげをぴこぴこさせ、おりぼんをぴ るぴる動かし、れいむは可愛らしさを必死でアピールする。 「でいぶはゆっくりしてるよ! おうたもじょうずにうたえるよ! おねえざんのおうぢ で! ゆっくりざぜでぐだざいい!」 その言葉に、娘は手を離し、腕を組んで、頬に指をあてて首を傾げる。ぼてっ、と転げ落 ち、期待に目を輝かせるれいむ。屈むと重たげにたゆん、とする胸に飛びつこうとするれ いむを手の平で押しとどめ、娘はにっこり微笑んだ。 「あと七回お日様がのぼって、あと七回お日様が沈んだら、また今日みたいにお風呂で奇 麗にして、あまあまも食べさせて、ゆっくりさせてあげる」 「ゆ゙っ?!」 れいむを抱え、娘は薄ら寒い扉の外へ向かう。冬の風が娘の髪をひょうと煽る。夕暮れの 風の冷たさに、形の良い唇の端を釣り上げ、れいむの髪を撫でて微笑む。たった一撫で。 そのあとはコンクリートにれいむを置いて娘は踵を返す。 「寒いわね。明日は雨かしら。きっとずっとゆっくりできないわね」 「ゆ、ゆ、ゆ」 ぴしゃり、と扉が閉まる。れいむが何度体当たりしても、軋みさえしなかった。吹き抜け る冷たい風が、れいむのゆっくりを奪っていく。お風呂を知ってしまったら、水浴びのた びに思いだしてゆっくりできなくなることだろう。人間のお菓子の味を覚えたら、何を食 べてもゆっくりすることはないだろう。ふかふかのタオルの感触を思いだして、寝床でも ゆっくりすることはできないだろう。 「ゆっくりできないよ……おちびちゃん……まりさ……」 狩りへ行って二度と戻ってこなかったまりさとのゆっくりの証。ささやかなしあわせー、 を分かち合った可愛い子ゆっくりたちはもういない。冬の夕陽がアスファルトに影を投げ かける。やがて、丸い影が、ぽいん、ぽいんと力無く跳ねて路地裏へと消えていった。 書いた物リスト ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ 注 これは野良犬や野良猫への餌付けや、構って捨てる行為を推奨するものではありません。 フィクションのゆっくりと現実の動物を同一視しないでね! 虐待おねえさんとの約束だよ!
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/3144.html
霊騎アストロン ★R 光 4 クリーチャー:アークセラフィム/アンデッド 3000 ■アンデッド・サーチ:闇 【AS】自分のマナゾーンにあるカードを1枚、手札に戻す。その後、手札を1枚マナゾーンに置く。 作者:影虎 フレーバーテキスト キミからはモノノケの匂いがするねー。キミのような人に王はあげられんよ。 ――霊騎アストロン 収録 スペシャルデュエルA「炎の騎士」 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3426.html
「ゆっくりシェイキ」 初投稿です。ゆっくりたちの知能はかなり低めに設定されております。あしからず。 道ばたでゆっくりしていたゆっくり一家。 親はれいむとまりさ。子供は五匹で子れいむが三匹、子まりさが二匹。 とてもゆっくりしたゆっくりをおにいさんは家に招待していた。 ゆっくりプレイスに連れてってあげると言われたゆっくり一家は期待に満ちておにいさんについてきたのだ。 「ゆっくりしていってね!!ゆゆっ、ここがゆっくりプレイスなの!?」 おにいさんの家に着くとゆっくりれいむは言った。 「そうだよ、思う存分ゆっくりしてね」 「ゆっくりプレイスなら食べ物があるはずだよ! おにいさんは食べ物を持ってきてね」 「もっちぇきちぇにぇ!!」×5 「わかったよ、今あまーい飲み物を持ってくるから待っててね」 「ゆっくり待ってるよ」 準備のためにおにいさんは台所へと向かう。 おにいさんは心底楽しそうに冷蔵庫から牛乳と卵を、 戸棚からナイフとスプーン、電動泡立て器と小麦粉、ストローの束その他諸々の道具を取り出す。 おにいさんはゆっくり一家が楽しそうに飛び跳ねたり、お歌を歌ったりしてゆっくりしている部屋に戻った。 「まりさはゆっくり待ちくたびれたよ。あまあまはまだなの?」 親まりさが近づいてきた。 親れいむと他の子供たちはまだ気づいていない。 自分たちでゆっくりすることに夢中なようだ。 「ちょっと待っててね。今、作るからね」 「ゆっ!早くしてn・・・ゆぐっゆ”ぐ」 まりさがそう言うと同時におにいさんはまりさの口をガムテープで塞いだ。 おにいさんはまりさの帽子を取ると 手際よくナイフで頭頂部付近の皮だけを切り取る。 おにいさんはナイフをスプーンに持ち替え、 露出している餡子をスプーンの腹の部分でなぞる。 まりさは涙を流しながら小刻みにふるえている。 数回なでたあと、一気にスプーンを餡子に突き立て中身を掻き出していく。 用意した取り皿に掻き出した餡子を盛っていく。 激しく動き回るまりさを押さえながらおにいさんは作業を進める。 まりさの体積の三分の一ほどを取り出すとおにいさんは満足したのか、 スプーンを取り皿に置いた。 れいむと子供たちは遊びに夢中なようでまだ気づいてない。 おにいさんは今度は牛乳をまりさの頭頂部の”穴”に注ぎ始めた。 少し入れたところで注ぐのを止め、スプーンで中身をかき混ぜ始めた。 ぐしゃっ、ぐしゅ、じゅしゅ 餡子と牛乳の混ざり合う音がする。 「ゆゆっ!おじちゃん何やってるの!?」 親れいむが音に気づいたようだ。 「あまーい飲み物を作ってるんだよ。もう少しだからゆっくり待っててね。」 「ゆっ、わかったよ。ゆっくり急いでね。れいむは子供たちと遊んでるね!」 上手い具合に餡子に牛乳がしみこんだところで、おにいさんはさらに牛乳を入れ、生卵も入れた。 そして今度は電動泡立て器を穴の中に差し込む。電源を入れる。 「ウィーーーーン、じゅじゅっじゅじゃじゃ」 まりさの中で泡立て器が高速回転し、中身をなめらかに混ぜていく。 良い具合に泡立ったところで泡立て器を取り出す。 あずきミルクシェイキの完成である。 まりさはというと目から白色の涙を流しながら白目をむいていた。 ぶるぶる震えてはいるが意識があるのかないのか、 ぱっと見では判断がつかない。 顔面や底部付近の中枢部分の餡子には傷つけないように していたので命や機能に別状はない。 おにいさんは近くにいた子れいむに声をかけた。 「あまあまができたけど、特別にれいむにだけ先に味見させてあげようか?」 「ゆゆっ、ときゅべちゅ!?れいみゅかわいいからときゅべちゅっ!?」 「そうだよ。他の子たちに気づかれる前に早くこっちへおいで。」 「ゆっくりはやくしょっちにいきゅよ!」 近づいてきた子れいむにスプーンですくったまりさの中身を与える。 「ちゅーちゅー、ちあわちぇーっ!!」 「ゆゆっ!こりぇちゅごくおいちいねっ!!」 「だろっ?もっと欲しいかい?」 「もっちょほちいっー!」 「そうかそうか」おにいさんはそう言いながら子れいむを持ち上げる。 「おしょらをちょんでるみちゃーい!」 子れいむは楽しそうだ。 子れいむをつかんだおにいさんの手が向かうのは、親まりさの頭頂部の”穴”。 「ゆっ、あれがあまあまだにぇ!!」 子れいむは帽子を外した親まりさを親まりさとして認識できていないようだ。 おにいさんは子れいむの顔が上を向くようにして 親まりさの”穴”にはめ込む。 そして素早く水で溶かした小麦粉を使って子れいむの体を まりさ本体と癒着させてしまった。 「せなかがちべたいよ。」 「はやくゆっくりれいむにあまあまをちょうだいにぇ!」 いまいち事態が飲み込めてないようだ。 おにいさんは先ほど親まりさから掻き出した餡子を子れいむに与えておく。 「あまあまー!ちあわちぇー!!」 「ゆ♪ゆ♪ゆっくりーー!」 子れいむは満足そうだ。 不気味な表情で牛乳でゆるくなった体をぶるぶると小刻みに震えさせている金髪の饅頭。 さらに気持ち悪いことに頭頂部から体半分、子ゆっくりが飛び出している。 「さて、仕上げだ」 そう言うとおにいさんはまりさの頭頂部に癒着している子れいむの目にストローを突き刺す。 「ゆぎゃーーーーー!!!れいぶのおべべがぁあーーーっ!」 あまあまを貰っての満足状態から一点、地獄のような痛みに突き落とされる。 悲鳴が意外に大きかったので他のゆっくりに気づかれないかと思って 見回したが、気づかれていない。 あっちはあっちで騒がしいようで多少の悲鳴が届く余地はなかったようだ。 おにいさんはストローに口を付けると息を吹き込む。 「ゆぎゅぎゅぐうぇ--!ぐぎぇっ」 子れいむは体内の餡子が押し出される痛みに悲鳴をあげる。 ストローは子れいむの体を完全には貫通できていなかったようで、 おにいさんの吹き込みは体内の餡子をかき混ぜる結果をもたらした。 「おっと、ちょっと失敗したな」 おにいさんはそう言い終えると、再びストローを子れいむに押し込む。 ストローが子れいむの背面を貫通した手応えを得ると、 再びストローに息を吹き込む。 ストロー内の固形物が親まりさのミルクシェイキに送られる。 これでこのストローから親まりさ特製あずきミルクシェイキを飲むことが できるようになった。 「ゆぐっ、ゆぐぐっ、おべべがっ・・・」 子れいむはストローが貫通したことで多少痛みが和らぎ 落ち着きを取り戻しているようだ。 反対の目にも同じようにストローを刺す。 「ゆぎゅぎゅっっ、おきゃーしゃーんっ!たちゅけちぇーー」 先ほどの悲鳴でも姉妹のゆっくりや親れいむは声に気づかなかったのだから、今更助けを呼んでも気づくはずはない。 しかし、うるさかったのかおにいさんは子れいむの口内にストローを つっこみかき混ぜる。 ぐちゃぐちゃになった”お口”だったもの、 これでもう子れいむから声は発せられることはない。 「最後に帽子をかぶせてできあがりっ♪」 おにいさんはストロー用の穴を帽子に空け、帽子を親まりさにかぶせる。 子れいむは完全に帽子に覆われ隠される形だ。 ぱっと見はごく普通の成体まりさ。 しかし、帽子部分を見るとそこから二本のストローが左右に飛び出している。 違和感はあるが、あれほどの加工が行われたとは思えない。 「じゃあ、そろそろ家族にもあまあまを味わってもらおうねぇー」 おにいさんは親まりさに話しかける。 「さあー、みんなあまーい飲み物ができたよ!」 パンパンと手を叩き、おにいさんは部屋の反対側で 遊んでいたゆっくりたちに声を掛ける。 ゆっくりたちは遊びを止めておにいさんに向かってやってくる。 「おにゃかちゅいたー!」 「おにいさんはゆっくりしすぎだよ。」 「れいむのかわいいこどもたちがおなかを空かせてるよ!ぷんぷんっ!!」 親れいむは周囲を見回すがそれらしいものが見あたらないらしい。 「ゆゆっ!あまあまはどこにあるの早くだしてね!!」 「あそこだよ。ストローが見えるだろ?」 おにいさんは先ほど処置した親まりさを指さす。 「ゆ、ほんとうだ。きっとまりさがれいむたちのために あまあまをとってくれたんだね!!」 親れいむは親まりさに近づいていく。そこで 「まりさ、ありがとうね!ゆっくりあまあまをチューチューするよ!」 そう宣言してストローからミルクシェイキを飲み始めた。 「おかーしゃんだけじゅるい!れいみゅもー」 「まりちゃもあまあまほちー!!」 子ゆっくりたちもストローに群がる。 さっきから親まりさの返事がないどころか、 怪しく痙攣していることには一切気づかないようだ。 親まりさの体は家族に中身を吸われて徐々にしぼんで行く。 「さーて、そろそろまりささんからも一言感想をいただこうかな。」 おにいさんは親まりさの口に貼ってあったガムテープをはがす。 「ゅー、ゅー・・・」 今この瞬間にも家族に中身を吸い出されている親まりさは 到底、感想を言える状態にはない。 おにいさんは紙パックタイプのオレンジジュースを取り出すと ストローを突き刺す。 さらにストローの反対側をまりさのあご付近に突き刺し、 紙パックを握りつぶす。 高速かつ効率的なゆっくり蘇生法である。 中枢餡付近に急速にオレンジジュースを流し込むことにより 瀕死のゆっくりを即座に治療する。 「ゆっ!ゆげgーーげっっg-」 餡子の活動が再び活性化したために痛みも鋭いものに変わったのか、 叫び出すまりさ。 これにはあまあまに夢中だったゆっくり一家も気づく。 「まりさ!どうしたのっっ!!」 親れいむは親まりさを心配したのか飲むのを止め、まりさの正面にまわる。 「ゆっ、ゆぐっ、ばりざのながみ”のまないで・・・っ・」 「ゆー?まりさ、だいじょうぶだよ。どこからも餡子もれてないよ。」 かみ合わない会話をする二匹。 適当なところでおにいさんが種を明かす。 「はっはっは、れいむは馬鹿だなぁ。」 そう言って、まりさの帽子を取って見せた。 「よぉーく、見てごらん?」 「ゆっ?」 「へんだよ?あまあまさんはどこにいったの?」 確かにれいむの言うとおりストローとまりさの頭の間には特に何もない。 変なコブはあるが。 「ストローの先をよく見てごらんよ。あまあまはどこにも行ってないよ。」 れいむの視線がストローを辿る。 「ゆっーー!どぼぢて、ストローさんがまりさにさざっでるのーーっ!!」 「おーおー、わかってきたじゃないか!」 おにいさんはうれしそうに言う。 「もっとしっかり見せてあげよう」 おにいさんはれいむを拾い上げるとまりさの頭頂部が 見えるようにれいむを持ち上げた。 「れいむのあがぢゃんが、あがぢゃんがぁああー」 「おー、そうそうあかちゃんもいるよ♪」 両目をストローに貫かれ、口の中身を攪拌された子れいむは ピクピクと小刻みに震えているだけだ。 「おに”いざんおでがいでずがら あがぢゃんどばりじゃう゛ぉだづげでぐだじゃびいいいー」 親れいむはぐしゃぐしゃの顔で叫ぶ。 「何言ってるかよく分からんが、まあ、落ち付けって」 「見てなよ」 おにいさんはまりさにつながるストローに口を付け、吸い始める。 「ゆ、ゆ、ゆぐ」 変な声で呻くまりさ。 ストローが動いたことで痛むのか激しく身震いし、 眼孔、口腔から液状の餡子をにじませる子れいむ。 「やあ、さすが君のまりさはおいしいなっ」 おにいさんは満面の笑みで親れいむに声をかける。 「やべで、まりざのこといじべないでええっー」 「別にいじめてないさ。おいしいあまあまを飲んでいるだけだよ。」 「れいむもさっきおいしそうにしてたじゃないか。」 「だっでばりじゃがあばあばぼどでぎだどおぼでぞじだらばじざが あばあばであばあばがばでだででびぶがばじだどあばばじ」 「本格的に意味分からんw」 おにいさんは訳分からず泣き叫ぶ親ゆっくりを放り捨て、 適当な子ゆっくりを捕まえた。 「おにいしゃん、まりしゃにひどいことしにゃいでにぇ」 「大丈夫だよ。いっぱいゆっくりできるようにしてあげるだけだからね。 怖がらなくてもいいよ。」 そう言うが否や、子まりさの頬をつまみ、 ストローに子まりさの口を当てると 瞬間接着剤を口とストローとの接着面に塗りたくった。 適当に押さえておきながらドライヤーを当て乾かし、手を離す。 「なんと!まりさの頭からあかちゃんゆっくりがっ!」 確かにまりさの頭からストローが生え、子まりさがそこにくっついている様子は ゆっくりの植物型にんっしんに見えなくもない。 「反対側もやるか」 「次はれいむが良いかな」 そういうと親れいむの側で震えていた子れいむを捕まえ 反対側のストローに同じように子れいむを接着してしまう。 ちょうど作業が終わった頃に落ち着きを取り戻した親れいむが声をあげる。 「れいぶのかわいいあがぢゃんにひどいことしないでね。 はやくもどにもどしてあげてね!」 「まりさもだずげてあげてねっ!!」 涙目になりながらも毅然としておにいさんに要求を伝える。 「まあまあ、安心しろって。 れいむのあかちゃんたちもそう悪くはない状況だぞ。」 「なんせストローを吸うだけですぐあまあまにありつけるんだ。」 「とんでもなくゆっくりした生活が送れると思うんだがなあ」 「そういうもんだいじゃないでじょおおーー」 「あがぢゃんだぢおうだどかうだえなぐなっぢゃうじゃないいぃ」 「まりざもあれじゃゆっぐじでぎないでじょおおぉー! ぞんだごどぼわがらないのぉお」 「まあ、細かいことは気にすんなって、な、ゆっくりゆっくり」 「とりあえず今日のところは終了だから。おうちへお帰り!」 親まりさには帽子を被せ直してから、 泣き叫ぶ親れいむと一緒に抱え上げて、玄関から放り出した。 「みゃみゃー、おいでがにゃいでー」 一匹だけ無事に残った子れいむは勝手に親について出ていった。 「じゃあな、みんな!達者で暮らせよ!!」 おにいさんはさわやかな笑顔で玄関を閉じた。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2144.html
ある国同士では、長い間戦争が行われていた。後先考えずに弾薬を使った結果、どちらの物資も底を尽きかけていた。 A国の湯栗虐太郎参謀は、必死になって作戦を考えていた。 「…あと少し…あと少しでもいいから物資があれば勝てるのに…ダメだ…!」 どちらの物資も底を尽きかけている。戦意ももはや喪失気味だ。どちらの国も、あと一押しすれば倒れてしまう。しかしその一押しができないのだ。 「くそっ…!」 他の国からの支援は期待できない。湯栗参謀は、悔しさのあまり枕代わりにしていたゆっくりのぬいぐるみ(妻から「ストレス解消に」として贈られたプレゼントである)を殴り飛ばしていた。 「っがぁ!このクソ饅頭がぁ!お前ら相手に戦争させろ!殲滅してやるからよぉ!」 「参謀!」 「何事だ」 加口丈。研究員として大尉の位置まで上り詰めた、若き天才肌のバイオテクノロジー学者である。 「報告いたします。ゆっくりの餡の解析が終わりました。結果、ゆっくり爆弾が理論的に可能だということが明らかになりました。 ゆっくり爆弾は安価で作れます。資金難の問題はこれで解決したと言っても過言ではありません」 「来た!武器供給来た!メイン武器来た!これで勝つる!」 湯栗参謀は大喜びで加口の肩を掴んで前後に揺らす。 「しかし問題があります。飛行機から投下する場合、投下時の興奮で爆発する可能性があるのです。大砲発射は言わずもがな。手榴弾にしようにも、ゆっくり自身が無駄に音を立てるのでこれでは役に立ちません」 「なぁに…問題はない。ゆっくりは自分で動くことができる。ゆっくり爆弾を陽動させ、敵軍に突っ込ませればいい。敵兵もゆっくりごときに貴重な弾薬を使おうとは考えまいさ」 湯栗参謀はそう言いながら、殴っていたゆっくりのぬいぐるみを放り投げる。 実際、どちらの国もゆっくりのような脆弱な野生生物に貴重な弾薬を使おうとはまったく考えていない。湯栗参謀はそういう意味では非常に優秀な洞察力を持っていた。 しかし窮地に立たされた将というのは、得てして奇策に走りやすい。 「我々にはゆっくり調教のスペシャリスト、鬼意がいる。奴にやらせよう」 「はっ!」 鬼意山、という名の伍長がいる。彼はゆっくり虐待のスペシャリストであり、この地方に多く住むゆっくり種を虐待することでストレス解消を図っていた。 鬼意という名前でありながら万人に優しく、戦場で傷ついて死に掛けている鳥を連れて帰って手当てをしたという逸話も残るほど温かみのある男である。 捕虜や部下、衛生兵、果ては上司にまでゆっくり虐待によるストレス解消を教え、その結果兵士たちの戦意喪失率は大幅に減った。 しかし鬼意は、ゆっくりを動物どころか生ゴミとしてすら扱わなかった。尊厳など与えず、ただ虐めて虐めて虐め殺す。それだけである。 そんな彼が受けた任務は次の通りだ。 「ゆっくり爆弾が完成した。ゆっくりを自主的に敵陣に向かわせるように調教しろ」 鬼意は気合を入れて、このクソ饅頭どもを調教した。死ぬ寸前までいたぶり、人工オレンジジュース(バイオテクノロジー研究班が作り上げた甘味料。生ゴミから安価で生産できるが、ゆっくりの治療程度にしか使えない)をぶっかける。その繰り返しだ。 歴戦の虐待兵士である彼は、総勢1000匹ものゆっくりを、わずか1日半で「逃げ出したい」という衝動に駆り立てさせた。 そして早朝、リーダー格のまりさが目を覚ましたことを確認すると、鬼意は気づかない振りをして、わざとらしく言った。 「ああ、この先の茶色の陣地にはとっても美味しいご飯や、綺麗なお花が咲いており、美しいゆっくりたちがいる『理想郷』があるらしい… 俺はこのクソゆっくりどもがそこに行ったら、追いかけることはできないだろうなぁ…」 「ゆゆっ!?」 リーダー格まりさは驚く。他の起きていたゆっくりも、ひそひそ声(笑)で「ゆっくりぷれいすがちゃいろいばしょにあるよ!」「ばかなじじいだね!れいむたちはゆっくりにげるよ!」などと言って話し始める。 リーダーまりさは考えた。 「(ゆゆっ!こんなゆっくりできないじじいからにげて『りそうきょう』にいって、にんげんをやっつけてそこをゆっくりぷれいすにするんだぜ!ばかなじじいだぜ! みんなをあのじんちにつれていって、まりさはそこのおうさまになるんだぜ!ゆっへっへ!)」 鬼意はにんまりと下品な笑顔を浮かべる饅頭どもを見て、作戦の成功を確信した。 「参謀。調教が終わりました」 「ご苦労。加口、ゆっくり爆弾への加工は?」 「この餌を食わせるだけです。鬼意さん、任せましたよ」 「餌を与える際に注意するべきことは?」 「その餌には火薬が含まれております。ぞんざいに扱うとすべてふいになりますので…まぁ爆発はネズミ花火程度ですがね。 餌を食べさせてから30分ほどで、ゆっくりは『ゆっくり爆弾』になります。餡子がすべて、衝撃に反応する爆薬になるのです。 その威力は手榴弾の2倍程度。ゆっくりが大人しい生物なら投擲武器として使えたのですが…」 「なるほど、あのクズ饅頭が騒ぐからまるで使い物にならないと」 「まぁ野生生物の大移動と見せかければ何とかなるだろう。餌を与えてたら即座に報告しろ。その30分後に出撃させる」 鬼意はゆっくりたちにひとつずつ、『あまあま』と偽った苦い粉をくれてやる。ゆっくりは辛味こそ猛毒になるが、適度に苦いものは「ゆっくりできない」だけで毒にはならないのだ。お茶のほのかな苦味が饅頭の餡子の甘味とよく合うのと同じである。 「ゆべぇぇぇ!ゆっぐりでぎないよおおおお!!!」 「うげぇぇ!!」 「あばあばじゃないよおおおお!!!」 「おがあじゃああああんん!!!にがいいいいい!!!」 阿鼻叫喚を見つめながら、鬼意は立ち去った。 そして30分後。鬼意はゆっくり監禁室にやってきて、わざと陣地の方向への扉と窓を開放し、陣地を見せ付けるようにしてからこう言った。 「ああ、この先の茶色の陣地にはとっても美味しいご飯や、綺麗なお花が咲いており、美しいゆっくりたちがいる『理想郷』があるらしい… 俺はこのクソゆっくりどもがそこに行ったら、追いかけることはできないだろうなぁ… うわぁ!すべってころんじゃった!足を折っちゃったみたいだ!」 そして鬼意は、誰が見ても分かるような演技ですっ転ぶ。それを見るや否やゆっくりたちは、一目散に茶色い敵陣へ向かって跳ね始めた。 「ゆっくり逃げるんだぜぇー!」 「ゆーっ!」 総勢千匹のゆっくりは、鬼意に見向きもせずに陣地へと向かっていった。 「さて、ひとまずこの作戦は成功した。参謀に報告せねば…その後は野生ゆっくりの捕獲と交流虐待パーティだ」 鬼意はそう言いながら、敵陣に向かってぼよんぼよんと跳ねるゆっくりを見つめた。 敵は弾薬を使わない。何らかの殺傷は絶対に与えるはずだ。鬼意も、湯栗も、加口も、それ以外のA国の関係者も皆そう思っていた。 しかし彼らは知らなかった。否、甘く見すぎていた。 どれだけ調教しても、ゆっくりは所詮ゆっくりでしかないということを。 ゆっくりは、人間どころか、犬猫や昆虫ですら想像を絶するほど愚かしいナマモノであるということを。 変わってこちらはB国の最前線。4人の兵士がお茶を飲みながら、偵察任務に当たっている。 物資が末期的に乏しくなった今、無闇に戦闘を仕掛けることはない。ゆえにお茶を飲んで安らぎながら偵察をしていても、動きがあればすぐにわかるのだ。 「…ん?せ、先輩!生首が、生首がこっちに向かって!」 「あんだと!?」 兵の一人が焦燥を見せる。もう一人が双眼鏡を奪って敵陣を見ると、確かに生首らしいものが猛烈な勢い(時速5キロくらい)でこちらに突撃してきていた。どれもこれも生にしがみついた醜い顔をしている。 「ああ、ありゃゆっくりだよ」 「ゆっくり!?」 「そういう名前の動物さね」 朴訥とした顔の兵士が、茶をずずっと啜ってから応じる。 「ゆっくりしていってね!!!って言うからそんな名がついたんだ。オラの村じゃあ、ゆっくりは畑荒らすわ家荒らすわでな。 しかも頭は悪いし生意気だし、人間様のことをからかってくるんだべ」 「弱い。脆い。遅い。三拍子揃った史上最低最悪な生物だ。よく増える、よく食べる、よく荒らす…人間にとって最大の害獣だ。 いいかげんな生物だからな、ずっと東の方の町なんかだとこいつらを愛玩動物としてかわいがったりしているらしい。 なんでもこのわけのわからなさがかわいらしいんだとか…やっぱ奴らは違うねェ、俺ら貧乏人には理解できないよ」 嫌味っぽい男がそのあとを受けて言う。 「オラの村じゃあ、このゆっくりをな。じっくり煮るんだ。すると甘い汁がたっぷりでてな、これがほんにうまいんだ!」 「俺の村じゃあ、妊娠中のこいつらを捕まえて、中の子供をひりださせて戦わせるのが流行ってたな…あっちの捕虜は、噂なんだがゆっくり虐待でA国の連中と交流しているらしいぞ」 「そ、そうですか…」 新兵らしき最初の偵察兵は、3人の平然とした表情に驚いていた。生首を見ても個々まで平然とできるとは。 「だがこのまま茶を飲んでいるわけにはいかんな」 「そうだか?ゆっくりの大移動なんてよくある話だべさ。あいつら馬鹿だから飯を後先考えずに食い荒らしちまう」 「あのな。ここはつい最近まで、鉄の雨が降っていたんだぞ?いたるところにゆっくりのぼろぼろになった帽子があるだろう。 そんなところを忌避せぬほど、ゆっくりも愚かじゃないさ。それに高低差で言えばこちらの方が少し高い。 じゃあ何故こちらに移動してきているか?あんなに必死な表情で、何故ゆっくりにしては速いスピードで動いているか?」 「向こう側で何かされたんだろうね」 「その通り。奴らの見え透いた作戦だろう。大方ゆっくりに毒薬でも仕込んであるんだろう。末期の上層部はこういう頓珍漢作戦をよく考えるものだ」 男はそう言いながら大きくあくびをする。人が歩くような速度でこちらに向かってきている。奴らがここまで到達するのに、あと軽く1時間はかかるだろう。 「おいイヤミ、お前のラジコンを使うぞ」 「合点承知」 「イナカとビビリは穴を掘れ。俺は退却準備をする。ここは捨てる」 「え!?この陣地捨てちゃうんですか!?」 「多少の犠牲は仕方がないさ」 男はそう言いながら、ティーセットを片付け始めた。 十分に掘った穴の中に、ビビリとイヤミがよく食べているチョコレートを3枚ほど入れる。貴重な食料だが、これが作戦に重要になる。 そして男は、そこにゆっくりの形をしたラジコンを置く。ゆっくり釣りというエンターテイメントをする際に使うものだ。 そして男たちはそそくさと退散し、遠くに行って様子を見る。 「ゆっ、ゆっ…もうすぐだよ!もうすぐまりさのゆっくりぷれいすにつくよぉ!」 リーダーまりさは息も絶え絶えに言った。もう少しだ。もう少しで理想郷にたどりつく。 「ユックリシテイッテネ!」 すると、隣から聞きなれない声が聞こえてきた。 「ゆゆっ、ゆっくりしていってね!!!ゆゆーっ!?」 まりさは驚く。こんな艶やかな顔をしたゆっくりは見たことがない。 「ユックリシテイッテネ!ココニオカシガタクサンアルヨ!アマイニオイモスルヨ!」 そのゆっくりは少し変てこな声を出す。確かにあの美しいゆっくりの近くからは、甘い匂いがする。 「ここがあのじじいのいっていた『りそうきょう』だね!まりさがいちばんのりだよ!」 まりさはそう言いながらぴょんぴょんと跳ね、 「ゆっくりして…ゆーっ!!!」 穴へと落ちていった。 「まりさがはいったよ!ここがきっとゆっくりぷれいすだよ!」 「ユックリシテイッテネ!ココニオカシガタクサンアルヨ!アマイニオイモスルヨ!」 「ゆゆゆーっ!と、とってもゆっくりしたゆっくりだね!れいむはれいむっていうんだよ!いっしょにすりすり…」 「オカシタベナイノ?」 「おかし!れいむたべるよー!」 「ま、まりさもたべるんだぜ!」 穴へ次々とダイブしていくゆっくり。そして穴の中で何度も繰り返される爆発。 そのたびに餡子の甘い匂いがたちこめ、ゆっくりはその匂いにつられて穴へと落ちていく。 「…アホですね」 「予想以上にアホだな」 「この世で一番のバカだべ」 「ありえんな、こりゃ。上に連絡してくるわ」 4人の偵察兵はその様子を見ながら、笑いを通り越して呆れた。まさかここまでバカな動物だとは思わなかったのだろう。 食欲に任せて、後先を考えずにみんながみんな同じ行動をする。そして爆発。命の無駄遣いとはまさにこのことだ。 たった3枚のチョコレートと、ちょっとした舞台装置。たったこれだけで、何百というゆっくりが死んでいく。愚かしい。実に愚かしい。 「ま、毒ガスじゃなかっただけよかったと思うか…」 男はそう言って、双眼鏡をビビリから奪った。 「ホントアホだな」 「そうですねぇ…俺もこの戦争が終わったら、ゆっくりってのに接してみようと思います」 一方、A国。 「あんのバカどもがぁぁぁぁぁ!」 鬼意は憤怒の表情を見せていた。ゆっくりが穴に飛び込んで自殺していくのである。 レミングだってこんなことはしない。鬼意は手に持っていた赤まりさを床に叩きつけた。 「ゆびゅっ」 ただの餡片に化けた赤まりさを軍靴で散々踏みつけたあと、鬼意は叫んだ。 「ヒャッハァ!敗北主義者どもを虐待だァァァァァァ!」 このままでは確実に1000匹全員が自殺する。それだけは避けなければならない。さらに鬼意の虐待精神が、「奴らを殺せ」ととどろき叫んでいる。 鬼意は人間をはるかに凌駕する速度で走り始めた。しかし… 「ゆびぇぇぇん!おねーじゃああああんん!!!れいむをおいでいがないでよおおおお!!!」 その途中に、石を踏んづけて底面から餡子が漏れ出し、死に掛けているゆっくり爆弾に会ってしまった。 「ゆっくりでぎないよおおおおお!!!」 「邪魔だどけぇぇぇぇ!」 「ゆべっ(カチッ)」 鬼意は勢い余ってれいむを蹴り殺す。しかし「カチッ」という音を聞いた瞬間、はっとした。 そうだ。こいつら…手榴弾化しているじゃん。 そう思った瞬間、子れいむは爆発した。 鬼意の肉片は四散し、魂はこの世から消えた。 戦争とは、得てしてむなしいものである。 その後、戦争は終結した。兵士たちは喜び、ゆっくりを手土産に交流を開始。 ゆっくり虐待により、国境を越えた深い友情を育むことになった。 奇策の犠牲となった鬼意は、最初こそ世界一のマヌケとして扱われていたが、その後大量の虐待ノートを残していたことが判明。両国から崇められることになる。 彼の一見乱暴に見えて繊細な虐待術は「鬼意山流虐待術」として広まり、ゆっくりを生かさず殺さずというそのスタンスは国の垣根を越え、C国、D国と広まることになる。 かつての4人組も、いまや虐待にしのぎを削るライバルだ。 「ほらほら、見てくんろ。オラのまりさはぼうしが100個あるんだべ。全部偽物だけど」 「どれがほんもののおぼうしさんなのおおおおおおおお!!!」 「目玉をえぐって、自分の子供と饅頭をランダムに食わせるゲームをしているんだ。なかなか面白いぜ」 「おきゃーしゃんやめちぇにぇ…ゆびゃっ!ゆべぇ…」 「あがじゃんがああああああ!!!」 「底面を半分焼いて…ほら、びっこゆっくりだ。虐待しちゃうぞー!」 「れいむはゆっくりにげるよ!…ゆゆっ!?どぼじでまっずぐどべないどおおおおお!!!」 「ほらほら、見てください!ゆっくりマトリョーシカです!こうやって殴ると…」 「ゆびゃあ!」 「中の子供にも振動が伝わって、母れいむ、子れいむ、赤れいむって感じで口の中のれいむが見えるって仕組みです!」 「おおー!すごいぞビビリ!」 そして鬼意の魂は、地獄に行った。 「じぶんでばくだんにさせたれいむをふんづけてしぬなんて、おにいさんばかなの!?しぬの!?しんでたね!!!ゲラゲラ…ぐばべびゅ!!」 「血の池、針山、凍結地獄…虐待道具には事欠かねぇな」 鬼意は生前の優しさが功を奏したのか、鬼意にとっての天国へいけることになった。 ゆっくり地獄でゆっくりの監視をする。それが閻魔の言い渡した、彼に対する罰だったのだ。そこには虐待しがいのあるドスまりさやはくれいむ、アストロンれいむのようなレア個体がたっぷりいる。 閻魔は鬼意のスタンスを見て、これこそ最も理想的な人間だと判断したらしい。毎日自滅しては死んでいき、説教すらまともに聞かないゆっくりを地獄に落とすのも大変なのだろう。いわゆる一種の温情であり、閻魔なりのゆっくり虐待方法でもあった。 「わらわのこうけつなたましいにさわるでない…ゆびゃあああああああ!!!やべでええええええ!!!」 「アストロ…ぶぐぶぐ…ぢはいやだああああああ!!!ぢのいげはやだあああああ!!!」 「だずげでどずううううう!!!」 「ゆっ?たすけないよ!ゆっくりくるしんでね!おにいさん、ありがとう!どすにとってゆっくりできないゆっくりがくるしんでるよ!…ゆびゃあああああ!!!どずのぶりぢぃなおがおがああああ!!!」 「心が落ち着くなぁ…」 針山がゆ山に化けるのに、そう時間はかからなかった。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuriakatsuki/pages/10.html
概要ゆっくり茶番 ゲーム配信 言動野良パーティーに対する悪態 自演による擁護 生放送内にてフレンドいじめ(個別記事あり) 配慮に欠けたタイトル トラブルを起こした時の対応 罹患していると考えられる病気 概要 御尊顔 別名義 トーリス・ロリナイティス、本田菊 など ゆっくり動画製作者 モンスターハンター、マインクラフト、地球防衛軍などPvEのゲームを好む プレイスキルは低く、基本的に野良パーティやフレンドに頼って攻略していくスタイル game8の地雷掲示板から知られるようになった(現在は閉鎖済) ゆっくり茶番 茶番の時は立ち絵を並べるだけで動くことがほぼ無く、クオリティは低い キャラクターの背景ぐらい切り抜いてあげたらどうだろうか ゆっくり実況 ゲームの実況ではなく、ゲームと全く関係のないパーティー内の雑談などを垂れ流す動画 3日坊主のため、どの実況も序盤で終わっている。 ゲーム配信 前述の通りでソロプレイでの限界は早く他のプレイヤーに依存する形のため上達することもなく見ごたえはあまりない。 モンハンを例にした流れ 申し訳程度のダメージ ⇩ ⇧ 攻撃をもらう ⇧ ⇩ ⇧ ⇧ 回復 長時間安全な場所でウロウロして味方に押し付け 本人の貢献度基準は 微火力0死>>>高火力n死 となっているため 救援で代わりにタメージを出してもらっているにも関わらず、毒を吐く場面が見受けられる。 トップへ 言動 自分を棚に上げていくスタイルで批判される原因 野良パーティーに対する悪態 41 50~ このメンバー終わってんなぁ…だって閃光弾は無いわ、回復道具無いわ…せんこうだーーん!終わった… 自演による擁護 【集】ゆっくり暁 @0kd6ajatuki 親友に裏切られました その親友にツイートで公開処刑されました LINEの内容全部公開されてました 名前隠されていても自分だとわかる内容でした 私にも悪いところありましたが 一応何度も謝ったですが 許して貰えてません その親友とは十年以上の付き合いでした 堀尾聡史 @horiosa0928 返信先 @0kd6ajatukiさん 親友なのに晒すとかないわぁまじありえんそんなやつ親友じゃないよなぁ https //archive.vn/9HNHA 堀尾聡史 @horiosa0928 https //youtu.be/idkUtWLnDgU 集え戦士のモンハンうぷ主は暁ことトーリス………らしいぜ 12 17 PM - 25 Mar 2016 https //archive.is/v3Oz8 堀尾聡史 @horiosa0928 https //youtube.com/watch?v=vKC5RLK4Sn4 feature=youtube_gdata_player モンハンで暁担当です☆ 6 30 AM - 17 Sep 2013 https //archive.is/8jKMj 生放送内にてフレンドいじめ(個別記事あり) 問題の生放送、未だ当事者への謝罪は無し 詳しくは→生放送内でのイジメ配信 配慮に欠けたタイトル 台風19号 2019年10月12日午後7時頃より伊豆半島に上陸し、日本列島に多大な被害をもたらした台風で 数日前よりニュース等で危険性を報道されていた程の台風であり、備える人も多数いた程 そこにゆっくり暁本人が同日17 47より「台風19号美味しいよ モグモグ」というタイトルで配信を始めた 現在はタイトル変更済み 生放送→https //youtu.be/lHeH_SmXq5o 言論統制 自分に意見する人はブロック&削除、通報すると公言している。 「ゲームの音量が大きくて声が聞こえづらいです」「誤字してます」 などの意見は全部アンチとみなされ削除対象となる。 この頃は批評に対して素直に反省し次に活かすコメントも残している(2017/07/01) アンチを過剰に気にする姿勢は昔からの様子 トラブルを起こした時の対応 https //archive.is/xHt4R https //archive.is/9UQYj https //archive.is/kUn7F LINE、twitterブロック、ゲームフレンド削除 https //archive.is/bgkOd 追求されるとTwitter等で「迷惑かけて申し訳ございません」「自●します」 具体的に自分の何がどう悪かったのかはおそらく理解しておらず、トラブった肝心の相手とは話し合わない、謝らない。 自●や自傷を自身に対する批判を封殺するための武器にしている節があり批判の原因となっている その後新たにフレンドを集い、精神病ゆえに上記の行動を繰り返す。 トップへ 罹患していると考えられる病気 現在診断書等のはっきりしたソースは無し 魚拓『いままでの経緯と うつ病について 私が喧嘩や口悪い理由』 https //archive.is/Mhkjk 写っているオランザピン錠5mg「杏林」の効果・効能より 統合失調症 双極性障害(躁鬱) + ヤブ医者? 記憶喪失と自殺願望が激しい日々 記憶喪失のほうはうつ病 か 若者何とか?って病気の症状ににてた どちらにしろ ストレス 病院は28日に行くですが 前に、いったとき何ともないで返された気がするが https //archive.is/NtS2T 病院行きました 記憶無くなるわ、気分が落ちすぎて 大変なんですよねと伝えた 薬飲んでも戻らない お医者さんから回答 いつもの薬飲んで下さいね のみ ヤブ医者め https //archive.is/ZCm90 支離滅裂な言動 自分の意見を持てて発言できる人を排斥し、一人に対し多勢で戦争をけしかけようとした人間がリツイートする内容ではない。 記憶障害 ツイートに記憶がない、消えた等の発言が見られるが、別れたFさんの件を2年弱覚えていた事から疑惑が残る。 さらなる疑惑 4年近く前のドラゴンズドグマでの喧嘩を覚えている。 元? トップへ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2581.html
※良いゆっくりが出てきます ※実験・観察中は基本解説はしてません ※ストレスでマッハになる可能性があります ※人間はあくまで状況を作り出すことしかしていません 益ゆっくりと害ゆっくり これは人間のものさしではあるが、ゆっくりのなかにも良いゆっくりと悪いゆっくりがいる事は知られている。 しかし良いゆっくりと悪いゆっくりの比率は明らかに悪いゆっくりの方が多い。 そのため多くの独善的なゆっくりにより良いゆっくりは駆逐されてしまうのである。 アリのような集団で行動する動物は基本、7割が真面目に働き3割がサボるという。 しかしこれもまたゆっくりには当てはまらない。全体としてみると真面目ではないゆっくりが多すぎるのだ。 そこで、だ。 人間にとって益なゆっくり、つまり良識あるゆっくり(以降益ゆっくりと称する)を集めて群にしたらどうなるか。 実験してみよう。 1ヶ月位掛かったのだろうか、やっと益ゆっくりを30匹集め終えた。 まずは聡明なドスを探さなければならなかったからだ。 また、そんなドスがいても益ゆっくりはドスの言葉を理解しないゆっくり(以降害ゆっくり)に殺されてしまいやすい。 ともあれやっと集まったのだ、今度こそ実験を開始しよう。 まず殆ど自然の状態だが外敵がいない状況を作り、だんだんと数を増やすやり方で益ゆっくりの群を形成。 次に我侭なゆっくり達に振り回されていた益ゆっくりタイプのドスを引き抜きこの群に送る。 対になる害ゆっくりの群は…そんじょそこらにいるためにあえて作ることもないだろう。 それでは観察してみよう。 「たべものをとりすぎるとむしさんもくささんもはえてこないよ!だからふゆをこせるぶんだけかくほするよ!」 「むきゅ、どすのいうとおりだわ」 「どすのさいはいにまかせるよ!がんばってとってくるね!」 「すっきりしすぎるとゆっくりできないよ!」 「わかったわ!みんなとすっきりしないようにするわね!」 「みょーん」 「あれはにんげんさんのはたけだよ!たねをうえておやさいをそだててるんだよ!」 「あそこにあるおやさいはたべちゃだめなんだね、わかるよー」 「にんげんさんのおてつだいをすればあそこのはっぱさんやむしさんをあつめられるかもしれないね!」 「むきゅ、それもかんがえたほうがいいわね」 本来自然ではありえなかったであろう光景。 ドスがリーダーシップを発揮し、そして全員がソレをサポートする。 どのゆっくりも1匹たりとも不平不満や我侭を言う事無く、群の活動をしていた。 さて、そんな群に1匹、害ゆっくりを入れてみよう。 害ゆっくりが群をかき乱すかどうか、観察だ。 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「まりさをこのむれにいれてほしいんだぜ!」 「まりさはゆっくりできるゆっくり?」 「もちろんだぜ!」 「れいむはかわいいんだぜ、まりさとすっきりするんだぜ」 「すっきりなんてゆっくりできないことをしようとするまりさはゆっくりできないね!」 「そんなことはないぜ!すっきりはとってもゆっくりできるんだぜ!」 「みんな!このまりさはゆっくりできないよ!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉ」 「こうなったられいむにすてきなおやさいをぷれぜんとしてはーとをげっとするんだぜ!」 「ゆ?まりさもおてつだいにきたの?」 「おてつだい?ばかなの?まりさはここのおやさいさんをわるいにんげんからうばいにきたんだぜ」 「にんげんさんがいっしょうけんめいそだてたやさいをかってにとっていくの?」 「まりさはげすだったんだね!」 「おやさいさんはかってにはえてくるんだよ!それをにんげんがひとりじめしてるんだよ!」 「まりさはなにもわかってないのね、ばかね」 「わたしたちはここのはたけのもちぬしさんにおねがいしておてつだいをさせてもらってるのよ」 「みんなだまされてるんだぜ!めをさますんだぜ!」 「このまりさはすくいがないわね」 「おなかがすいたんだぜ、ごはんをたくさんとってたべるんだぜ!」 「そこまでよ!」 「みょーん!」 「ぱちゅりーにみょん!?」 「むきゅ、むしさんもくささんもとりすぎちゃだめなのよ」 「どすのめいれいだみょーん」 「もうやだ!こんなむれからはとっととでていくぜ!」 「むれからでるにはどすのきょかがいるわ」 「わかったぜ!さっさとどすにいってこんなゆっくりできないむれからだしてもらうんだぜ!」 「どす!こんなゆっくりできないむれにはいられないんだぜ」 「むれにはいったそのひにむれをでる?まりさはゆっくりできないうえにこんじょうなしだったんだね」 「まりさはゆっくりできるぜ!ここのむれがゆっくりしてないんだぜ」 「このむれはみんなものわかりがいいんだよ、かってなことをしたいだけのゆっくりできないまりさはこっちからねがいだげだよ」 「もういい!どすはゆっくりしね!」 「「「「どすのわるぐちはゆるさないよ!!!」」」」 「なにをするんだぜ!はなすんだぜ!」 「これはせいさいだよ」 「むれをゆっくりさせないようにしたうえ、どすにてきいをもったゆっくりはゆるせないよ」 「みんなのことをかんがえるどすにしねだなんて、みのほどしらずだね」 「いんがおうほうだねー、わかるよー」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 案の定まりさフルボッコ。 今まで見てきたのとは逆の結果になった。 つまり、だ。 ゆっくりはその場の多数派に流れる傾向がある。 同じ数なら押しの強い害ゆっくりが攻勢になるが、これだけ数が揃うと益ゆっくりの勢力が強く主導権を握る。 まさに人から見てもゆっくりできる群であろう。 1対多なら多が有利。それがゆっくりの生態のようだ。 さて、こうなると同じ位の規模の益ゆっくりの群対害ゆっくりの群の勝負を見てみたくなる。 これの準備は簡単だ、近くの群の食料を台無しにすればいい。 人の手と言う事がばれないように、寝ている隙に崩落を装う。 勿論次の朝、群から五月蝿いほどの悲鳴が聞こえてくる。 「ふゆをこすごはんが・・・これじゃゆっくりできないよ」 「しかたないね、ちかくにむれがあるからたべものをわけてもらおうよ」 「れいむのかわいいあかちゃんたちをみればきっとごはんをだしてくれるよ!」 「まりさたちがゆっくりしたほうがちかくのむれもうれしいにきまってるんだぜ!」 害ゆっくり達の群でもドスはドスらしく振舞っているようだ。 空回りしている所が涙を誘う。 ドスは比較的益ゆっくりが多い為仕方ないのだが。 虐待お兄さんを愛でお兄さんにする位のドスもいるらしいが、大抵は害ゆっくりに愛想を尽かすものである。 このドスは何とか持ちこたえているようだが・・・ さぁご対面。 どうなる事だろう? 「ゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「ここのどすにあわせてね!」 「ゆ、どすとそのむれだね、どうしたの?」 「おねがいがあるよ!そうこがくずれてたべものがだめになっちゃったんだよ」 「すこしでいいからたべものをわけてね!」 「・・・ごめんね、ここはほかのむれがゆっくりできるほどのたべものはないよ」 「むきゅ、むれのみんなのぶんでいっぱいいっぱいなのよ」 「それじゃしかたないね・・・」 「まつんだぜどす!このどすはうそをついているんだぜ!」 「なにをいいだすの?まりさたちはうそをついてないよ」 「いーや、このむれはきっとたべものをひとりじめしてまりさたちにたべさせないつもりなんだぜ!」 「へんなことをいうんじゃないよまりs」「そーだそーだ!れいむたちにたべものをださないなんてゆっくりできないゆっくりだよ!」 「まりさまでそんなことをしんj」「こんにゃかわいいれーみゅたちにごはんくれにゃいなんてこきょのどすはばきゃだね!」 「そんなこといったらだめでs」「でぃなーもくれないむれなんてとってもいなかものじゃない」 「くろうしてるんだね、どす」 「もうどうしたらいいの、どす・・・」 「ごはんをくれない、ゆっくりしてないどすはゆっくりしね!」 「そのことば、せんせんふこくとうけとるよ」 「むきゅ、むこうのどすはたたかういしはないみたいだから、どすのかんがえにはんたいなゆっくりのふこくとみるわ」 「なにをごちゃごちゃいってるちーんぽ」 「このむれをうばえるとおもってるんだねー、わかるよー」 「うるさい!ゆっくりしね!」 群同士の争いが遂に始まった。 ここからはゆっくり同士の会話だけでは分かりにくいので解説を入れてみる。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 害ゆっくり側はドスに対してしゃにむに突撃を行う。 「みんな、ここはどすはおさえるよ、ぱちゅりーとありすはほかのみんなをつれていどうするんだよ」 「むきゅ、わかったわ」 「とかいはにおまかせ!」 害ゆっくりの群の前にはドスが立ちふさがる。 そして大きく息を吸い込みその体を膨らませた。 「ここからさきはとおさないよ!」 その大きさと、体当たりにもびくともしない姿を見せつける。 「さっさとたおれるんだぜ!」 「あきらめてれいむのかわいいあかちゃんにごはんをたべさせるんだよ!」 「ゆっきゅりさせちぇね!」 大小様々な害ゆっくりがドスに体当たりを続ける。 「あとひといきだよ!」 「もうすこしでゆっくりぷれいすにつくね!」 ドスは全然こたえていないようだが、害ゆっくり達はもうすぐドスを倒せると思い込んでいるらしい。 もう1匹のドスといえば、申し訳なさそうな目でドスを見ていた。 「いまだよ!」 ドスが声を上げる。 「どすにこうげきするわるいゆっくりはゆっくりしね!」 「おうちやごはんをうばおうとするゆっくりできないまりさはいなくなってね!」 左右から洗われる益ゆっくり達。 どんどんと害ゆっくり達のスペースが狭くなっている。 「ふぅーーーー!!!」 害ゆっくりの逃げ場が殆どなくなったところでドスが吸い込んでいた息を大きく吐き出す。 「ゆわ!?」「ゆひゃ!?」 前方のゆっくりは後ろへ吹き飛ばされ、まりさやちぇんなどの帽子を被った害ゆっくりの帽子は飛ばされる。 「までぃざのおぼうじがぁぁぁぁ」 「ぼうしのないへんなゆっくりはゆっくりしね!」 「やめでぇぇぇぇ!!ゆっぐりじぬのばどずでじょぉぉぉぉ」 仲間割れ。 飾りのないゆっくりは相手を認識できない、というものであるが。 「ぼうしがなくなっただけでみぐるしいね!」 「かざりがないだけでゆっくりできないってだれがきめたの?」 益まりさが自分の帽子を益れいむにとってもらう。 「ゆっくりできな―」「なかまにぼうしがなくったってゆっくりできるまりさはまりさよ」 帽子を外したまりさに突撃してきた害れいむを突き飛ばす益ありす。 「ちゃんとあいてのとくちょうをおぼえればぼうしなんてただのかざりよ、そんなこともわからないの?えらいの?」 あれよあれよと害ゆっくりは同士討ちで数を減らす。 逃げ出そうとするものあらば益ゆっくりの囲みで押し戻される。 残ったのはとドスに従おうとした数匹のゆっくりだけである。 「わるいゆっくりにふりまわされてたんだね、どす」 「ありがとう!どすにはかんげきしたよ」 「おなじどすでしょ、しっかりしようね」 「どす!どすにいろいろとおしえてほしいよ!」 ドスがドスに教えを請う。 こんなレアなシーンを撮影できるとは思わなかった。 結局、この残ったドスとゆっくり達は益ゆっくりの群れに入る事になったようだ。 冬場までに2匹のドスの力もあり、何とか残った数匹過ごせる量の餌を集める事ができたらしい。 このまま群が増える事もあるかもしれない、れいぱーありすの集団が来た時の対応も気になる。 引き続き観察を続ける事にしよう。 …ただ、これは教授に提出するいい書けそうだ。 きっと「素敵!」の声が聞けることだろう、今から楽しみだ。 ――とある研究お兄さんの実験メモ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき よくドスの言う事を聞いたばっかりに殺されるゆっくりがいたのでそれをかき集めてみました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/rpgskills/pages/18.html
別にうざくない時のほうが多い。 トルネコ3で、スペクテットが使う技。 幻で出てくるときも使うので案外スペクテットからは逃げやすい。 ただし、攻撃しても原作どおりに無敵(?)なので、素直に立ち去ったほうがよいだろう。 なお、ポポロの仲間はアストロン状態のスペクテットのほかに隣接している敵がいても、こいつを攻撃 していたりするので、引き剥がしたいw
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1486.html
*警告* 現代物です。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 うんうんあります。 ↓以下本文 「おねえさん! かわいいれいむをゆっくりさせてね!」 家路を急ぐ私を呼び止めたのは、バレーボールより少し小さい、紅白のおまんじゅう だった。amazonの段ボールにはまりこんだ、ふてぶてしい顔。おでこに『ひろってくださ い』と書かれた紙が画鋲でとめられていて、キョンシーのお札みたい。 「ゆっくりかぁ。拾ってあげてもいいけど……あんた一匹?」 「れいむはひとりだよ! ゆっくりていせいしてね!」 「さよなら」 「まってね! れいむはいっぴきだからいっしょにゆっくりしてね!」 「ふーん」 「おねがいしばず! せっかくだからでいぶをゆっくりさせてくだざいい!」 こうして私はゆっくりれいむを手に入れた。 「ただいまぁ」 「ゆっくりするぶぎゅ!」 靴を脱いでいる間に箱から飛びだそうとするれいむを、慌てて押しとどめた。土足で踏 みにじらせるとかありえない。 「あんた汚いでしょ!」 「でいぶはきたなくないよ!」 「いいからあたしが着替えるまでおとなしくてなさい。箱から出てたら叩き出すわよ」 「ゆっくりりかいしたよ!」 とりあえず額のお札だけ剥がして、玄関に置いておくことにした。着替える間、意外にお となしく待っていたれいむを箱から取り出す。両手で持ちあげると、落ち着かないのかぷ るぷる左右に震えてる。 「ゆふーん、はずかしいよ!」 まんじゅうのクセに顔を染めないで。キモいから。れいむを小脇に抱えると、お風呂場に 放り込んだ。一応これ、食品でいいのよね。桶にためたぬるま湯で、中性洗剤を適当に薄 める。 「お、おねえさん! みずさんはゆっくりできないよ!」 「あんたが汚いとあたしもゆっくりできないの」 「やべ、やべでがぼっ!」 白目になって歯を剥いているれいむを構わず両手で沈めると、なんかものすごい悲鳴をあ げはじめた。目と口からしみてるんでしょうね。あとでジュースかければ復活するでしょ。 私は痙攣している間に洗ってしまうことにした。 皮を破ってしまわないよう、気を付けて揉み洗い。地面に触れている底はとくに念入り に。ゆっくりだし、髪の毛も洗剤でいいや。ざぶざぶ洗って泡をシャワーで流したらでき あがり。あとは布巾ででも水気を取って、ドライヤーで乾かせばいいかな。 「ゆっ、ゆっ? すっきりー!」 「あたしが洗ってあげたんだからね」 「おねえさんゆっくりありがとう!」 テーブルに置いた布巾の上で白目を剥いているれいむを肴に、湯上がりのおビールを嗜 んでいると、半分くらいになった頃にやっと復活した。奇麗に洗って乾かしたから、寒空 に晒されていた時と比べてなかなかもっちりぷるんぷるんになっている。どういうわけか、 それは自分でもわかるみたい。もにもにと自分を確かめて、嬉しそうな顔をしているれい むを横目で見ながらビールを一口。 「ゆっ! おねーさん、ゆっくりできそうなおかしだね!」 「あ、ダメ!」 私が手を出すよりはやく、れいむはおつまみにしていた柿ピーの小皿に顔を突っ込んだ。 「むーしゃ、むーしゃ、ゆ゙ぎゃ゙あ゙あ゙!」 ガクガク痙攣し始めたれいむの半開きの口に手を突っ込んで、柿ピーを取り出す。ゆっく りは本当に人の話を聞かないのね。こいつが捨てられたのもわかる気がする。口から垂れ ている砂糖水を布巾で拭いて、べたべたする手を洗う。 「これどくだよ! しぬかとおもったよ!」 「これに懲りたら人間の食べ物を食べようとしないことね」 そうは言っても、ゆっくりの餌になるようなものはよく考えたらウチにはないような。 「あー」 そういえば、去年くらいに買ってそれっきりの缶詰のあんこがあったはず。台所をがさが さ探すと、ツナ缶のところにやっぱり缶詰があった。これならゆっくりでも食べられるは ず。別に温めなくてもいいよね。缶切りであけて二掬いくらい小皿にとった。ゆっくりの エサは明日買ってくるとして、それまでこれでもたせよう。 「ほい。おかわりはないからね」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 うわっ、一舐めで食べちゃった。涙まで流して喜んでるみたいだし、これでよさそうね。 このあんこゆっくり100%だから、毒になるってことはないでしょ。置いてある物には絶対 触らないとか、騒がないとかなんやかや教えてる間にうつらうつらし始めたから、段ボー ルに雑巾敷いた巣箱に放り込んだ。下膨れのウザ可愛い寝顔をつつくと、ゆぷー、だのぷ にゅー、だの寝言を言い始めた。おとなしくしていれば、こんなのが部屋にいても別に嫌 じゃないような気がしてくるのが不思議なものね。 「なんであんこが落ちてるんだろ」 「れいむのうんうんだよ!」 なんですとー?! まんじゅうのくせにうんうんとか、しかも床に! 私のどようびー は朝からぶちこわしです。本当にありがとうございました。軽くググったら、ゆっくりに はうんうんと称して古くなったあんこを排出したり、しーしーと称して砂糖水を出す種類 もいることがわかった。そして、簡単にその機能が排除できることも。あんこは拾って捨 てるだけだけど、砂糖水をその辺に撒かれたりしたら、たまったもんじゃない。 「おねえさん、れいむとゆっくりしてね!」 「少し待ってなさい」 足にぼいんぼいん体当たりしてくる柔らかい物体を軽く踏んづける。ぶにょっとした感 触が逃れようともがくのは、なかなか珍妙でくすぐったい。さっき動画で見た通りに小麦 粉を水で練って皮をつくって、昨日あけたあんこ缶を冷蔵庫から出しておく。 「ゆっ、ゆっ?」 「あったあった、これね」 ひっくり返すとそれらしいすぼまりがあった。ゆっくりがまむまむとあにゃると称する 器官のようなもの。ひっかき傷のために犬猫の爪を抜いてしまうのは可哀想だし、何か違 う気がする。飼い主の義務の避妊手術とは違うと思うし。でもゆっくりは生き物じゃない。 人間の都合で飼う、生命の尊厳ある動物とは違うんだから、いちいち面倒につきあうのは イヤ。私はれいむの下膨れのあごのあたりにりんごの芯取りを押しあてる。あんまり気持 ちのいいものじゃないけど我慢がまん。 「おねえさん、なんだかちくちくするよ! ゆっくりやめてね!」 ゆっくりとは、うまくつきあうコツがある。常に強気であたること。理解するまで教え ること。言うことに耳を貸さないこと。どうせ大したことは言ってないから。 「ゆ゙ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 じたじた暴れるれいむを押さえつけ、芯取りをねじこむ。皮を突き抜いてしまえば、あと は中身のあんこだけ。いっぱいまで突き入れた芯取りを引き抜くと、皮とあんこが繋がっ てまとめて出てきた。れいむが白目になって固まってる間に、次の処置。昨日のあんこを 際まで指で詰めて、さっき練っておいた皮でふたをして、指の腹で伸ばしてひろげる。 ぎゅっとおさえて張り付けたらできあがり。次は後ろを向けて、あにゃるも同じようにま わりごとくりぬいて、あんこを詰めて小麦粉で塞ぐ。二回目になれば慣れたものです。こ んな技術には習熟したくないものです。 「おねえさん、うごけないよ! れいむをゆっくりおこしてね!」 「今起こしてあげるから、ゆっくり待ってなさい」 朝ご飯のゆっくりシリアルをぼりぼり食べていたら、台所に放置されていたれいむの声 がする。知らなかったけどゆっくりはひっくりかえしておくと動けないみたい。今度何か 悪さしたらひっくりかえしてお仕置きね。 「おー、ぴっちりふさがってる」 「ゆゆっ、くすぐったいよ! おねえさんなにいってるの?」 「こっちの話」 裏返しのれいむのあんよのあたりを撫でてみる。皮は完全に馴染んで、そこに器官のよ うなものがあった形跡はカケラもない。ひっくり返してやると、ぽいん、と飛び降りて、 こちらを向いて嬉しそうに跳ねた。 「ゆっくりしていってね!」 「はいはい、ゆっくりしなさいよ」 以降、れいむがうんうんやしーしーをすることはなくなった。単に塞ぐだけじゃなくて、 そのあたりの中身ごと切除すると、自分がそんなものを出していたことも忘れるみたい。 後日、私が出かけている間にれいむがおうたと称してゆんゆん騒いでいたそうで、目玉 を取り外して手を突っ込んで、左上あたりのあんこを一掴み入れ替えるハメになったのは また別の話。 書いた物リスト 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ系2200 街はゆっくりできない その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ ゆっくりいじめ小ネタ364 ぱちゅりーにごほんをよんであげよう